
「戦前、東都四大道場と呼ばれた民間道場があった。小野派一刀流高野佐三郎の明信館・修道学院、神道無念流中山博道の有信館、石井三郎が創設した皇道義会、剣道社長として評判をとった講談社創業者野間清治の野間道場である。いずれも規模内容からして四大道場の名にふさわしく、多くの名剣士が学んだ。
しかし、戦前の剣道には流派にこだわる風潮がまだ残されていて、異なる流派とは剣を交えることが少なかった。そのなかで野間道場はひろく門戸を開き、全国各地から参集する修行者に修行の場を提供した。」
『野間道場物語』原園光憲著、講談社刊 より