キャラバンカー
訪問スケジュール
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隊長日記(1号車)

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月がわりで「隊長さん」が、訪問先での出来事をつづっていますヽ(^o^)丿
2012年8月 岩手県
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牧野 博美隊長より
8月2日(木)
 東北新幹線「はやて」で颯爽と旅立とうと思いきや、東北はお祭りシーズン。新幹線の指定席は満席でした!
 盛岡駅前広場で迎えてくれたのは、8月1日から4日まで、ここ盛岡市内を彩る“さんさ踊り”の皆さん。真っ赤な花笠と色とりどりの伝統衣装、ダイナミックでリズミカルな太鼓の音がパワーをくれます。おはなし隊も絵本のパワーを与えられるように頑張らなくちゃね!


8月3日(金)
 この日から始まった岩手県のおはなし隊は、宮田隊長と新隊長となる私、牧野の2名態勢です。晴れわたる空の下、訪問先の盛岡市・かがの保育園へみどり色のキャラバンカーは向かいます。主任先生は、髪を高く結い上げた“さんさ祭りヘア”でお出迎えしてくれました。聞けば今夜のさんさ祭りのパレードに、園児たちと出場するそうです。

盛岡市・かがの保育園
 夏の強い日差しの中、キャラバンカーの設営開始。園のテントを張ってもらって日除けにしました。
 教室の窓から初めて実物を見るキャラバンカーに、今か今かと目を輝かせている子どもたちの視線。見学OKの合図を待ちかねて、子どもたちは大喜びで好きな本を選び出し、真剣に読み始めます。シートに敷いたゴザからはまだ真新しいイグサの香りが立ちのぼり、炎天下とはいえ爽やかな気分。


0歳から3歳のグループは人気の『くだもの』でスタート
 さぁ、いよいよおはなし会の始まりです!
 最初のおはなし会は0歳から3歳のグループを宮田隊長とボランティアの小原さんが担当しました。リアルな絵が人気の『くだもの』でスタート。「さぁ、どーぞ」とくだものを持った仕草で手を差し出すと、子どもたちは美味しそうに食べるようすをしてくれます。次の『おっぱいいっぱい』ではくりかえされる言葉のリズムに聞き入っている様子。 次々にでてくる動物たちに嬉しそうな笑い声がでます 続く宮田隊長の『りんごがコロコロコロリンコ』では次々にでてくる動物たちに嬉しそうな笑い声がでます。そして小原さんの“魔法”で大型絵本になった『ぼくのくれよん』に子どもたちは大喜び。

 私は、次の4歳から5歳の回を担当しました。小原さんの『じゃんけん』はじゃんけん遊びをしてから始まりました。『ふしぎなナイフ』に続いて、3冊目は隊長が読む『もったいないばあさん』。子どもたちにはおなじみですが、大型絵本を取り出すと驚きの声! いつも読んでいる絵本もおはなし会で聞くと、また新鮮な気分になるようで笑い声が絶えません。 みんなおはなし会を楽しんでくれたんだなぁ~と、しみじみ感じました 次は小原さんの『ぼく そらをさわってみたいんだ』。だんだん空に近づくようなタテに広がっていく絵と、小原さんの巧みなおはなしに子どもたちはじーっと食い入るように絵本を見つめていました。
 紙芝居は『ももたろう』。よく知る昔話に「あれ、猿は?」「ねぇ、キジは?」と声が上がります。そして終わりの挨拶を終えた瞬間、子どもたちがワッと走り寄り飛びついてきました。読み終わった絵本をいじったり、紙芝居を後ろから覗いたり大にぎわいです! ああ、みんなおはなし会を楽しんでくれたんだなぁ~と、しみじみ感じながら保育園を後にしました。


新堀学童クラブ
 午後の訪問先は新堀学童クラブです。キャラバンカーは木立を背に、雀が間借りしているツバメの巣があるひさしの前に長ベンチを並べて、なかなか快適なセッティングができました。プール帰りの子どもたち、キャラバンカーを目の前にそわそわしています。「見学していいよ」と言うと、一目散に車めがけて走り出しました。


おはなし会の会場は学童クラブの教室
 おはなし会の会場は学童クラブの教室です。1冊目は隊長の私が読んだ『あしたうちにねこがくるの』ではじまり。2冊目はボランティアさんの『よかったねネッドくん』の、良い事と悪い事が交互に起こる冒険にドキドキします。3冊目は『じゅえきレストラン』。カブトムシの観察日記のような内容は夏休みにぴったり。とくに男の子は知らなかった事実に、興味シンシンでした。


知っている本なども真剣に聞き入っていました
 続く『もったいないばあさん』と紙芝居『ももたろう』は、よく知っている様子でしたが、「もったいないことしてないかい?」の呼びかけに、「してるー」「してないー」と応えたり、昔話の冒険談に真剣に聞き入っていました。


 おはなし会が終わると再びキャラバンカーの見学を呼びかけました。女の子がひとり、『あしたうちにねこがくるの』を熱心に読んでくれています。私に抱きつきながら「明日は石鳥谷(いしどりや)図書館なんだよね? 行きたいなぁ」と訴えます。また、会えたらいいね!
 倍の見学時間があったにもかかわらず、子どもたちはまだ物足りなさそうでした。うしろ髪を引かれながら、宿泊地の盛岡駅前に帰りました。


夜はさっそく、さんさ踊り見学に出かけました
 夜はさっそく、さんさ踊り見学に出かけました。「ドンドン、ドン!」と響く太鼓のリズム。町内会、職場、学校とさまざまな団体がそれぞれの装いで、華やかに舞いながら、大通りをパレードしています。すごい迫力です! 女性はみんな髪を高く結い上げ、色とりどりの花で飾り立てています。午前中に訪問した、かがの保育園の皆さんを探しましたが残念ながら見つかりません。今月、運転を担当してくださっている日本通運盛岡支店の皆さんも、元気いっぱい踊っていました!


シメにいただいた“うにごはん”は絶品
 祭りの後に夕飯を。シメにいただいた“うにごはん”は絶品、夜遅いというのに、お茶碗3杯いただいちゃいました! お店に並んだ酒瓶の中、気になったのは焼酎「だだすこ だん」。これはさんさ踊りの太鼓の音を表現した名前だそうです。
焼酎「だだすこ だん」  パレードの実況放送でアナウンスされていた「おつかれさま」のご挨拶の言葉が、素敵な方言だったのですが、「お疲れさまでやんす」だったか、「お疲れさまでやんした」だったか思い出せず……。答えは翌日に持ち越されることに……。


石鳥谷図書館
8月4日(土)
 この日は宮沢賢治のお膝元、花巻へ。キャラバンカーは石鳥谷図書館の正面玄関にセッティング。シートの上には屋根(ゲート)がありましたので、快適な読書スペースが出来上がりました。時間になると親子が集まって、思い思いに本を広げていました。


階段の壁には、夏らしい妖怪やお化けのペーパークラフト
 おはなし会の会場は2階の会議室です。階段の壁には、職員の方が作った夏らしい妖怪やお化けのペーパークラフトが飾ってありました。
 本日のボランティアさんは、この図書館で読み聞かせ会を担当されている福山さん。1冊目は『うしろにいるのだあれ』。しっぽだけで動物を当てるという絵本に、子どもたちは元気に答えていました。2冊目は私が『あしたうちにねこがくるの』を読むと、次々あらわれるネコに 動物を当てるという絵本に、子どもたちは元気に答えていました 子どもたちはくすくすと笑いながら、「かわいい」のオチで安心したように微笑みました。3冊目は『にゃーご』。動物の声や擬音が、お上手でした。ラストは隊長の紙芝居『もったいないばあさん まほうのくにへ』。舞台の扉を開けると口々に「さっきキャラバンカーで読んだ」と言いましたが、子どもたちは真剣そのもので聞き入っていました。絵本とはまた違った楽しみがあるのだということを、感じてもらえたと思います。


そばでもなくうどんでもラーメンでもない不思議な黄色い麺にそばつゆ
 昼食は図書館に隣接する道の駅の、お蕎麦屋さんでとりました。ここは福山さんおすすめの隠れグルメスポットです。メニューを見ると“黄蕎麦”の文字が。そばでもなくうどんでもラーメンでもない不思議な黄色い麺にそばつゆがよく合います。食後には小岩井農場のバニラと黒ごまのミックスソフトクリームを頂きました。
小岩井農場のバニラと黒ごまのミックスソフトクリーム  ふと、ここで盛岡出身のドライバーさんに、昨夜の疑問をぶつけてみました。するとさっそく友人にTEL。しばらくすると、わざわざ盛岡市歴史文化会館の館長さんに聞いてくれたという、その答えが返ってきました。「お疲れさまでございやんした」。おおっ! ようやく昨晩のさんさ祭りのアナウンスのフレーズがよみがえりました!!


目の前にドドーンと広がる田んぼアート
   気分すっきり、図書館の裏手に回ってみると、目の前にドドーンと広がる田んぼアートが! 行き交う電車や飛行機を眺めながらの景観、その美しさに感動しながら、一路、北上へと向かいます。


BOOKS AMERICAN 北上店のある北上アメリカンワールド
 ほどなく観覧車が見えてきました。午後の訪問先、BOOKS AMERICAN 北上店のある北上アメリカンワールドへ到着です。シンボルの観覧車をバックにキャラバンカーを設置。行き交う子どもたちに開放します。大人たちも珍しそうにキャラバンカーの絵本を手に取って眺めていました。


おはなし会は児童書コーナーの、大きな木の下で行われました
 おはなし会は児童書コーナーの、大きな木の下で行われました。担当は宮田隊長とボランティアお二人。1冊目は隊長の『のりもの つみき』です。集まった子どもたちは次々に現れる、つみきの車や電車に目をみはります。今にもつみきで遊びたい様子です。くもがいろいろ形を変えて遊んでいる『ちいさなくも』の、その美しい絵にすっかり夢中な子どもたち。『よるですよ!』は夏にぴったりの絵本でした。ここでも『にゃーご』に笑顔が広がりました。
大型絵本の『もったいないばあさん』などを読みました  宮田隊長は大型絵本の『もったいないばあさん』を。紙芝居は『ももたろう』を読むと、おなじみの勇者の冒険を楽しんでいました。


 お天気にも恵まれ、私のデビュー戦は、子どもたちとさんさ踊りにパワーをもらった充実の2日間でした。岩手の皆様、本当に「ありがとうございやんした」!


おすすめ今月の隊長おススメ!
『あしたうちに ねこがくるの』

 いったい どんなねこかしら?
 女の子の想像でおはなしがどんどんひろがっていきます。かいじゅうみたいな暴れん坊だったり、バレエがうまいネコだったり……。
 石津ちひろさんのリズミカルで楽しい文章を、ささめやゆきさんのユーモアあふれる絵が彩り、さらに想像力をあおります。
最初「えー、そんなネコいるかなぁ~?」といった表情で聞いていた子どもたちも、想像力がふくらんで、どんどん笑い声が大きくなっていきます。
 ラストの「わぁ、かわいい」でホッとした表情をする子もいて、どれほどこの絵本に共感していたのかが窺えます。この本に出逢って、すっかりネコ好きになってしまった子どももいるのでは?
 反応を促すような感じで、目配せを入れながら読み聞かせるのもいいと思います。隊長としてのみならず、ネコ飼いネコ好きの私としても、眺めているだけでわくわくする、おススメの一冊です!

今月のおすすめ