キャラバンカー
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隊長日記(2号車)

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月がわりで「隊長さん」が、訪問先での出来事をつづっていますヽ(^o^)丿
2012年5月 石川県編
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鮫島 宗哉隊長より
 こんにちは、男性隊長2人のうちの1人、鮫島宗哉です。
 私は、加賀百万石の城下町・金沢とその近郊で書店、保育園、小学校など6ヵ所を訪ねました。5月の爽やかな季節でありましたが、突然の嵐、初夏のような暑さ、半そででは寒くてたまらなくなるなど、なかなかスリリングな天候をぬっての日程でありました。

 こどもの日の5月5日(土)、朝8時10分福岡発の飛行機は約1時間で、小松空港に到着。素晴らしい五月晴れに迎えられバスで金沢へ。白い波しぶきが飛び散る迫力ある日本海の景色を左手に見ながら、約40分でJR金沢駅前に到着しました。
 せっかくなので、市バスにのって、武蔵辻停留所で下車。「近江町市場」の賑わいを横目に、観光施設や、格子の残る町並みが続く街道を15分ほどぶらり。老舗日本料理店でランチをしてから、「ひがし茶屋街」で懐かしい日本の風景に浸り、さらに「泉鏡花記念館」「金沢文芸館(金沢五木寛之文庫)」、「金沢城公園」「兼六園」などを順番にめぐり、私の歩数はなんと1万5000歩を超えていました。


明文堂書店「金沢ビーンズ」
 翌6日(日)、私のおはなし隊の初日です。朝、ホテル前でキャラバンカーを待っていると、にわかに雲がかき曇り、見る間に本降りに……。目的地の明文堂書店「金沢ビーンズ」到着の頃には、土砂降りと雷鳴そして突風が最高潮の時! 10分ほど車内で待機しているとスーッと小止みになって風も収まってきました。ドライバーさんがやっと建物入り口の横にぴったりとキャラバンカーを設置、閲覧の準備に取り掛かれました。お店の開店時刻の午前10時頃には、お子さん連れの家族が続々車で来場です。
 「金沢ビーンズ」というのはその名の通り、建物の平面の輪郭がカーブして豆のように見えることからのネーミングとのこと。3階建ての店内にはカフェなどもあって市内でも屈指の大きな本屋さんです。
 ボランティアさんと一緒に「おはなし会」の準備も開始。児童書コーナーにある階段状のスペースは、書棚で囲われて、ミニ劇場のよう。絨毯張りの嬉しい環境です。お店のスタッフの方たちが一生懸命店内のお客様に声をかけています。手作りでの案内チラシを手渡し、アナウンスも流れると、続々とお客さまが3階にエスカレーターで集まり始めました。一方キャラバンカーにも次々と親子が現れ、熱心に本を閲覧しています。


大勢の子どもさんと親御さんがで半円のスペースはぎっしり満杯
 おはなし会の開始時刻には大勢の子どもさんと親御さんが溢れんばかりになって、半円のスペースはぎっしり満杯です。
 ボランティアさんも張り切って『やさいのおなか』『これはなみだ?』『三びきのやぎのがらがらどん』『めくってごらん』の4冊を紹介。私は『10にんのきこり』と紙芝居は『ももたろう』を選んで読みました。『ももたろう』は新作で私も初挑戦です。店長さんもたくさんのお客様にご満悦の様子。 狭いくらいの盛況でしたが、親子一緒に真剣な眼差しで一生懸命に聞いてくれました。
 終わって外をみると雨はウソのように、素晴らしい五月晴れになっていました。

「金澤文苑堂入江店」
 午後は、金沢市内のもう一つの書店、「金澤文苑堂入江店」へ向かいます。
 GW最終日、今度は、こぢんまりと、でも親密な距離でおはなし会のスタートです。ボランティアさんは優しくゆったりお話を始め子どもさんの目と耳をひきつけます。『おべんとうバス』『なっとうさんがね・・』などを楽しく読んでくれました。
 お客さんの人数は違っても、本を読むこちらの準備や気構えは全く同じです。真剣な眼差しと、終わってからの笑顔は、嬉しくありがたいものです。


野々市市白山町の「白山(はくさん)保育園」
 翌7日(月)は、朝早く、ホテルを出発。金沢市の西、野々市市白山町の「白山(はくさん)保育園」を訪ねます。ゆうぎ室の壁とステージには、子どもたちの作った大きな「鯉のぼり」が飾られています。
 キャラバンカーを担当してくれるドライバーさんは、お話がとても巧みで、笑顔で閲覧時の注意を上手に呼びかけていました。見学の際には、傍らで本を読んであげていました。

おはなし会は、3回のステージを実施。
 さておはなし会は、3回のステージを実施。ボランティアにはお二人がきてくれました。「とんちゃん」「フーちゃん」と自己紹介されて、雰囲気が和みます。3歳児にはかわりばんこで『りんごがコロコロコロリンコ』 『おもちのきもち』 『おべんとくん』の3冊を、ゆっくり子どもたちの表情を見ながら読んでくれました。私は大型絵本の『ぼくのくれよん』と紙芝居『ショコラちゃんのおでかけドライブ』を。

紙芝居で『もったいないばあさん まほうのくにへ』を読みました
 4歳児には、『すてきな三にんぐみ』『ちょっとだけ』を読んでいただき、私は『おむすびころりん』に、紙芝居で『もったいないばあさん まほうのくにへ』。3歳から5歳まで200名近くのおはなし会が完了。
 片付けをして、近くのコンビニに寄って、移動しながらの昼食です。時々こんな時間のない時がありますねとドライバーさんは笑い飛ばしてくれました。


能美郡川北町の中島小学校
 午後の行き先は、能美郡川北町の中島小学校。時間ピッタリの12時半に到着です。担当は図書室の指導をされている、今年入ったばかりの新人の先生です。
 おはなし会の会場は体育館。前方に、ホワイトボードをお借りして幕を吊るし、ゴザを敷きます。ややガランとした雰囲気でしたが、1年生から3年生まで、どの学年の子どもさんも熱心に聴いてくれました。
私は4年生の回で、『ともだち』を読んでみました。
 私は4年生の回で、『ともだち』を読んでみました。2年生の「僕」が主人公の、私の好きな一冊です。『おっとっと』も、気分がほぐれる楽しい定番になりました。

 近所にお住まいの「読み聞かせ」を勉強されているという女性の方3人が見学をしたいと来られており、熱心にメモを取りながら聴いてくれていました。
 午前、午後、合計6回のおはなし会も、無事終了です。


金沢名物の「ノドグロ」
 ドライバーさんと、充実感と快い疲労感ですっかり打ち解け、帰りの車中は話が弾みます。夕食を一緒にすることになり、金沢名物の「ノドグロ」というお魚を、焼き魚で注文し頂きました。話ももりあがり9時過ぎにはお開きに。金沢の夜空には、スーパームーンのお月様が。


野々市市の押野公民館では地元テレビ局や新聞社が取材にこられました
 8日(火)の午前中は、野々市市の押野公民館に。同じ敷地内の小学生、1年生から3年生が集まります。
 ボランティアさんたちと打ち合わせていると、地元テレビ局や新聞社が取材にこられて、にわかに忙しくなってきました。10時の開始時間を待ちきれず集会室の扉の外に、子どもたちが揃ったようです。定時より5分早めに開始を決定、落ち着いて上手にお話をすすめてくれました。

冒頭には『かえうたかえうたこいのぼり』を選んでくれました。
 冒頭には『かえうたかえうたこいのぼり』を選んでくれました。5月ならではのこの本、私も大好きです。金沢の隠れた名物は実はカレーライスだそうで、それにちなんだ『ひみつのカレーライス』が続きました。
 キャラバンカーの様子を覗きに行くと、子どもたちがキャラバンカーの階段の前で順番に並んで、 子どもたちがキャラバンカーの階段の前で順番に並んで、本をしばし選んでおりてくる様子が整然としていて見事 中へ入って、本をしばし選んでおりてくる。その様子が整然としていて見事です。




 さて、この日は昼休みをゆったり取れ、イタリアンのバイキングのお店で一服。午後の目的地白山市の悠愛保育園に向かいます。
 待っていてくださったのは笑顔の優しい男性園長さんです。おはなし会は、ゆったりした広さの遊戯室に、子どもたちがきちんと靴を揃えて礼儀正しく並びます。
ボランティアさんは楽しい絵本を読んでくれました。  ボランティアさんは『コッケモーモー!』『ぶたのたね』『パンツのはきかた』など、楽しい絵本を読んでくれました。園内に「おはなし隊がやってきまーす」の可愛いポスターが貼ってあり、ブックスタンドには「もったいないばあさん」のシリーズ4冊が揃えて飾ってあり、ガラスケースに立派な5月人形が飾ってありました。ももたろうでしょうか?

ブックスタンドには「もったいないばあさん」のシリーズ4冊 ガラスケースに立派な5月人形が飾ってありました。

 おはなし会終了のとき、子どもさんたちの大きな声での「ありがとうございました」の声に、1日の疲れが吹っ飛びます。しめくくり業務は、キャラバンカーの本を、閲覧の棚から下ろし、本のサイズに合わせて整理し、本棚にきっちり納めることです。

 今回の私の感想。石川県の子どもたちは、行儀良く、熱心に聞いてくれる子どもさんたちばかり! それでいて明るく、のびのびしているのですが、どこか品が良いのです。これは県民性?ビックリしたことでした!


おすすめ今月の隊長おススメ!
『ともだち』

 私の大好きな絵本、というよりむしろ大切に思う絵本の一冊です。
 小学2年生の「僕」が語り手。
 自己紹介と、クラスメートが次々とエピソードで紹介されていきます。サッカーの上手な男の子、算数が得意で計算が早い女の子、背の高い子、ちっちゃい子……。そして、20年後のクラスメートは、今はどうなったか、紹介が続きます。
 絵のタッチはいろいろな色が重ねられて、繊細で、やわらかく、清潔感に溢れています。子どもたちの表情が無垢で純粋です。
 最後のページで、「ところで僕は今・・・」と語り手である主人公の今が紹介されるのですが、読んでいる私自身もここで、ついつい喉がつまって鼻がきゅんとなってしまいます。もしかしたら、読み聞かせにはむずかしい、涙大敵の本なのです。

 2年生のその時と、その後の将来の姿が見事に重なり合い、自分と仲間たちの人生を暖かく描き、時間の経過の意味をさりげなく示した絵本。
 暖かくも、力強く、ぐっとくるけどホッとする明るさ、太田大八の名作です。

今月のおすすめ