ホーム  > 調査委員会設立

講談社からのお知らせ講談社からのお知らせ

調査委員会設立

講談社から皆様へ

『僕はパパを殺すことに決めた』調査委員会の設立について

 

 本年5月に弊社が刊行した『僕はパパを殺すことに決めた』(草薙厚子著)は刊行直後より、奈良家庭裁判所からの抗議、法務省人権擁護局の勧告を受けるなど、さまざまな論議を呼んできました。9月14日には鑑定医の方と著者に対して奈良地方検察庁による強制捜査が行われ、さらに10月14日に鑑定医の方が秘密漏示容疑で逮捕され、11月2日に起訴されるという事態に至りました。

 この件に関しては大きな社会的関心を呼び、少年法、言論の自由、プライバシー、取材源の秘匿などの問題が指摘されてきました。

 弊社はこれらの指摘を真摯に受け止め、ホームページなどでも「本書出版の経緯、形態、意義について第三者を含む調査委員会を設けて詳細に検証を行い、その結果を改めて公表いたします」としてきました。今回、社内で検討を重ねた結果、より公正な検証結果を得るために、第三者のみによる調査委員会を立ち上げることといたしました。委員をお願いするのは下記の方々です。12月から月2回程度のペースで来年3月までをめどに詳細に検証を行っていただきます。第1回目の委員会は12月初旬を予定しています。

 読者の信頼に応え、よりよい出版活動の礎として、今後の出版と読者を繋ぐ新たな仕組みづくりをも視野に入れた調査委員会としていただく所存です。

 

委員長
奥平康弘氏(東京大学名誉教授)

委員長代行
清水英夫氏(青山学院大学名誉教授・弁護士)

委員
吉岡 忍氏(ノンフィクション作家)
升味佐江子氏(弁護士)
山田健太氏(専修大学准教授)

>>委員のプロフィール

>>10月17日付け「見解」