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にっぽん亭主五十人史
1982.09.08発売
にっぽん亭主五十人史
著:永井 路子,装丁:亀倉 雄策,装画:村上 豊
講談社文庫
平清盛は、娘のお産におろおろする子ぼんのうな父親。織田信長は、妻の実家の財力をフルに活用した夫。日本史上の英雄や才人を、父親や夫としてとらえ直してみると、意外な素顔が現われる。現代の弱夫強妻社会と照応させながら、古代から現代にいたる日本の亭主像を、小気味よくスケッチしてみせた、愉快な歴史エッセイ。
電子あり
結婚のとき
1982.09.08発売
結婚のとき
著:平岩 弓枝,装丁:亀倉 雄策,装画:福井 顕則
講談社文庫
四谷の料亭「甚七」の看板娘河内さやかは明るくおきゃんな22歳。旅先のハワイで書道界の御曹子相馬浩司と出逢い、星降る浜辺をデートする。だが、高鳴る心に冷水を浴せるように浩司は「君、男として、僕の友達にならないか」と提案するのだった。――適齢期の揺らぐ娘心を爽やかに描く可憐な愛のロマン。
ペ
1982.09.08発売
著:谷川 俊太郎,装丁:亀倉 雄策,装画:和田 誠
講談社文庫
「ペ」は「ペ」であり、「ペ」いがいのなにものでもない。が、それにしても「ペ」とはなにか? 液体、気分? 女、男? 哲学、心象? 食べ物、道具? 天使、野兎? 「ペ」と遭遇したことはありますか? 「ペ」と話したことはありますか? ……卓抜なアイディアと詩人の言葉が拓く小宇宙。「花の掟」「墜ちた男」「エデンの園」「緑色の蝶」など、意外な展開と絶妙の結末がしかけられた、23編のショートショート集。
電子あり
旋風に告げよ(下)
1982.09.08発売
旋風に告げよ(下)
著:陳 舜臣
講談社文庫
満洲族に攻めこまれた中国大陸で、壮大な敵と戦う若き英雄・国姓爺を描いた痛快歴史長編ーー福建省の海の実力者・鄭芝竜を父に、日本女性を母に、長崎に生まれた鄭成功は、父ともども明朝復興のために戦う。だが明朝は崩れ去り、満洲族による清朝が誕生しようとしていた。父の鄭芝竜は形勢の不利をさとり、清朝へ投降する。しかし大目標へ若い情熱を燃やし続ける鄭成功の気力はおとろえない。強力な水軍をひきいて彼は負けることを知らず、ついには清朝とオランダの手から台湾を解放した。国姓爺こと鄭成功の感動的な生涯。<上下巻>
電子あり
旋風に告げよ(上)
1982.09.08発売
旋風に告げよ(上)
著:陳 舜臣
講談社文庫
海賊王と日本女性との間に生まれた鄭成功は、崩れゆく明王朝のために、若い情熱を燃やすーー福建の海の実力者・鄭芝竜を父に、日本女性を母にして、長崎で生まれた鄭成功は、父ともども明朝復興のためにたたかう。折しも中国大陸は、弱体化した漢民族の王朝(明朝)が叛乱軍にかき乱され、その混乱の機に、北から満洲族の侵攻を許し清朝が誕生しようとしていた。鄭芝竜は投降するが、大目標へ若い情熱を燃やす鄭成功の気力は衰えない。強力な水軍を率いて、ついには清朝とオランダから台湾を解放する。水軍の若き将である鄭成功の前途は? 国姓爺こと英雄・鄭成功の劇的な生涯を描く歴史ロマン巨篇。<上下巻>
電子あり
三姉妹探偵団(1)
1982.08.27発売
三姉妹探偵団(1)
著:赤川 次郎,装丁:市川 英夫
講談社ノベルス
日本の神々
1982.08.18発売
日本の神々
著:平野 仁啓,装丁:杉浦 康平,装丁:海保 透
講談社現代新書
4万5000年前もの昔、ネアンデルタールは、死者の霊魂に花をささげたという。この宗教に通ずる心のはたらきは、古代日本人にも読みとることができる。ばらばらにこわされては埋められる土偶、酵母壺につけらえる蛇体把手、稲作の祭器・銅鐸、太陽を呼ぶ巫女の鏡、死者をまつる巨大な墳墓・古墳――。そこには、再生と豊饒への折りが、稲の精霊と大地と水への信仰が、太陽神・日の御子への崇拝が見てとれる。彼らは、どのように神をつくり、まつり、怖れたか。遺物や遺跡にひそむ意味を読みとることによって、その時代の人間精神を明らかにする精神史の方法から、神観念形成の跡を辿り、日本の神々をはぐくんだ古代の宗教意識を究明した意欲作。 神観念の核――古代日本人はもともと神という観念によって、火山の噴火や台風などあらゆる自然現象ならびに人間や動物や植物や巌石にあらわれる神秘な現象と対応したのである。異常な力や現象のなかに神を認める考えは、あらゆる自然現象に鋭敏な注意をむけさせるが、同時に、神を異常な力や現象のなかにひきとどめるのであった。人格神の成長ははばまれ、自然神の人格神化も不完全にとどまるほかはない。日本の神々はいずれも自然から完全に離脱できないのである。それはまた、日本の神についての理解の不安定をもたらすことになった。神について和魂と荒魂という2つの面を考えたところに、神に対応する古代日本人の不安定な理解のしかたが認められる。それは神に対して畏怖するとともに、親和しようとするところに生まれた、神の理解のしかたである。――本文より
哲学とは何か
1982.08.18発売
哲学とは何か
著:後藤 平,装丁:杉浦 康平,装丁:鈴木 一誌
講談社現代新書
ちひろへの手紙
1982.08.09発売
ちひろへの手紙
絵:いわさき ちひろ,編:松本 猛
講談社文庫
いわさきちひろ絵本美術館に備え付けのノート「ひとこと・ふたこと・みこと」94冊に書きこまれた20000人の感想文より選んだ手記150編と、「ちひろと童話」「もの想う瞳」「子どもたちへ」「平和を願って」「若き日のちひろ」「想い出のちひろ」の6つのテーマで展開する“いわさきちひろ誌上ミニ展覧会”!
崩れる
1982.08.09発売
崩れる
著:佐野 洋,解説:権田 萬治,装丁:亀倉 雄策,装画:森 秀雄
講談社文庫
「読者にアッと言わせるために推理小説を書く」という著者のことばを裏切らない、傑作短編ミステリーの新たな一冊。こけおどしのおもちゃのモデル・ガンが火を吹いて、大の男が一人死ぬ。はたして偶発事故か否か――無罪を言い渡された女の心の襞のゆるみから、意外な真実が……! という表題作のほかに8編を収録。
電子あり
重婚
1982.08.09発売
重婚
著:夏樹 静子,解説:古川 薫,装丁:亀倉 雄策,装画:森 秀雄
講談社文庫
グリーン車の子供
1982.08.09発売
グリーン車の子供
著:戸板 康二,解説:小泉 喜美子,装丁:亀倉 雄策,装画:小松 久子
講談社文庫
子役が気に入らず出演をとまどっていた雅楽は、グリーン車で偶然隣合わせた奇妙な女の子を見るうちに……。新幹線をともに旅する読者を意外な結末に導く絶品。日本推理作家協会賞を受賞した表題作ほはじめ、洒脱な老優・中村雅楽と竹野記者の名コンビが活躍する11篇を収録。劇通にして人間通の著者ならではの、アイデアが魅力の傑作集。
電子あり
田中角栄研究全記録(下)
1982.08.09発売
田中角栄研究全記録(下)
著:立花 隆,その他:亀倉 雄策,装丁:杉浦 康平,装丁:鈴木 一誌
講談社文庫
ロッキード疑獄とは、田中金脈事件の一環であり、ひいては、日本の保守支配体制の構造的腐敗そのものの表われである。5億円収賄の発覚から田中元総理の逮捕にいたるまで、田中批判を戦闘的に持続させていった著者の論稿の数々は、困難な状況を切り拓き、現代ジャーナリズムの質を変革しつつある。
電子あり
田中角栄研究全記録(上)
1982.08.09発売
田中角栄研究全記録(上)
著:立花 隆,その他:亀倉 雄策,装丁:杉浦 康平,装丁:鈴木 一誌
講談社文庫
きのうまで田中角栄は日本の英雄であった。日中国交回復と列島改造を叫んで華やかに登場してきた男が、実はいま金権政治の元凶として裁かれている。首相の座が金で買われ、政治が金で動かされていった戦後保守支配体制下最大の構造的腐敗の暗部を、厖大な取材データの分析で実証する著者執念の記録。
電子あり
ジェフィ・ライダー物語
1982.08.09発売
ジェフィ・ライダー物語
著:ケルアック,訳:中井 義幸,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
ビートニクの詩人たちの交友を描く青春小説。1950年代のアメリカのビートニク世代を代表する著者自らの放浪体験をもとに、若き詩人たちとの出会い・友情、山小屋での共同生活等を感受性豊かに描く。
緑に匂う花
1982.08.09発売
緑に匂う花
著:源氏 鶏太,解説:武蔵野 次郎,装丁:亀倉 雄策,装画:長尾 みのる
講談社文庫
初夏の日曜日、蕗子は自転車に乗って、兄の家を次々と訪問していく。父はとうに停年で、嘱託期間もあとわずか。その後の生活についても、相談しなければならない。しかも相談相手の兄夫婦は、不安定な生活だ。そんな折、蕗子の家に青年技師が下宿することになり、彼女は胸をはずませる。22歳、蕗子は適齢期であった……。微妙にゆれうごく乙女心を爽やかに描く明朗青春小説。
電子あり
さらば、夏の光よ
1982.08.09発売
さらば、夏の光よ
著:遠藤 周作
講談社文庫
背が低くて鈍いと女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂は悩む。明るく行動的な親友の南条は、野呂が密かに恋する同級生の戸田京子の心を掴んだ。微妙に翳る友情。そして8年が過ぎる。歳月は彼らの人生をどう変えたか。愛と哀しみの十字架を背負った3人の運命を描いた青春ロマン。(講談社文庫) 背が低くて鈍いと女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂は悩む。明るく行動的な親友の南条は、野呂が密かに恋する同級生の戸田京子の心を掴んだ。微妙に翳る友情。そして8年が過ぎる。歳月は彼らの人生をどう変えたか。愛と哀しみの十字架を背負った3人の運命を描いた青春ロマン。
電子あり
おとぎ草子
1982.08.06発売
おとぎ草子
その他:桑原 博史
講談社学術文庫
近世日本国民史 元禄時代政治篇
1982.08.06発売
近世日本国民史 元禄時代政治篇
著:徳富 蘇峰
講談社学術文庫
五代将軍綱吉の時代は、幕府中心主義が実行せられ、天上天下・国外国内何者も幕府に刃向かう者はなく、将軍の命令に反抗する者はなかった。即ち、綱吉の初政は堀田政俊に輔佐せられたが、正俊横死事件は幕閣の仕組みに一大変化を来し、御側御用取次役の制は閣臣を牽制、佞臣柳澤吉保の登用は、綱吉をして享楽に耽溺せしめ、母桂昌院の迷信は佞僧隆光に利用され生類憐愍の悪政を招き、遂に悪貨製造、物価騰貴の原因を作るに至った。
電子あり
自警録
1982.08.06発売
自警録
著:新渡戸 稲造
講談社学術文庫
日本を代表する教育者であり国際人であった新渡戸稲造が、若い読者に人生の要諦を語りかける。人生の妙味はどこにあるか、広く世を渡る心がけは何か、全力主義は正しいのかなど、処世の指針を与える。