新刊書籍
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1982.07.14発売
大きな森の小さな家
青い鳥文庫
アメリカ西部、「大きな森」の中の小さな家に、メアリー・ローサ・キャリーの3人姉妹のいる一家がくらしていました。ときおりあらわれる、おおかみやくま、それに、きびしい大自然をあいてにたたかう生活を、きめこまやかに、いきいきとえがいた、『小さな家』シリーズ第1作。

1982.07.13発売
小さな花物語
講談社文庫
目にやさしく、口にひびきのよいことばを使って、美しくふしぎな世界をあざやかに描く、立原えりかの短編集。たんぽぽ・ばら・コスモス・ゆきわりそう……四季の花々をテーマに、花のメルヘンが織りなす、素敵なモザイク模様のような「小さな花物語」に、つつましく愛らしい、少年少女のラブストーリー「雪の日のオルゴール」など、4編を加えました。不思議な魅力をたたえた童話集。

1982.07.13発売
にぎやかな悪霊たち
講談社文庫

1982.07.13発売
ナポレオン狂
講談社文庫
自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。その両者を引き合わせた結果とは?ダール、スレッサーに匹敵する短篇小説の名手が、卓抜の切れ味を発揮した直木賞受賞の傑作集。第32回日本推理作家協会賞受賞の「来訪者」も収録する。

1982.07.13発売
サウスポー魂
講談社文庫
「先発したらやね、27人を27球で打ちとる、それが最高のパーフェクトよ」と、度胸いちばんのスーパー左腕・江夏豊。シリーズ奪三振401(世界記録)、11回延長試合ノーヒットノーラン、球宴奇跡の9連続三振 連続セーブ、日本シリーズ最終戦最終回無死満塁での熱投etc.……。その輝ける栄光への道のりと秘められた孤独。これぞプロの破天荒人生を描く、痛快ド根性野球小説!

1982.07.13発売
一絃の琴
講談社文庫
五歳で漂白の旅絵師の弾く一絃琴に魅入られた土佐の上士の娘苗は、その後の人生を琴に傾け尽す。師有伯への淡い恋心、不幸な結婚、土佐一絃琴の盛名を響かせた市橋塾、女弟子蘭子との確執。愛も憎しみも想いのすべてを一筋の糸に凝らした苗の生き方に、明治の女の矜恃と情念をみごと描出した長編小説。直木賞受賞

1982.07.13発売
中国怪奇物語 神仙編
講談社文庫

1982.07.12発売
クオリティ・ライフの発想
講談社文庫
聡明な人生を望む諸氏に贈る、知的生活読本。生活のクオリティを変える実践的ヒント満載ーー金も時間もかけずに、生活のクオリティを高める、実践的で身近なアイディアを紹介します。少時間がすべてを変える、記憶は力なり、精神の自由は散歩にあり、瞑想のすすめ……。これは確実にやってくる余暇社会に、静かにして幸福な生活=聡明な人生を望む諸君に、そして知力の衰えを憂える諸氏に贈る、知的生活読本、技能編である。

1982.07.12発売
風の歌を聴け
講談社文庫
1970年の夏、海辺の街に帰省した〈僕〉は、友人の〈鼠〉とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、〈僕〉の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。

1982.07.07発売
啓発録
講談社学術文庫
明治維新史を彩る橋本佐内が、若くして著した『啓発録』は、自己規範・自己鞭撻の書であり、彼の思想や行動の根幹を成す。書簡・意見書は、世界の中の日本を自覚した気宇壮大な思想表白の雄篇である。

1982.07.07発売
近世日本国民史 元禄時代世相篇
講談社学術文庫
元禄時代は、徳川幕府盛運の絶頂期であり、精神的にも物理的にも泰平の気運が行きわたっていた。江戸は武士の都であり、大阪は町人の府であり、上方文化はこの大阪の富と京都の歴史の上に花開き、世にいう平等文学が流行し、浮世草子の西鶴、浄瑠璃戯曲の近松を生み、芭蕉は東依西托の後、安心立命の地を俳諧一途に定めた。時代の要求は絵画・音楽・舞曲その他百般の工芸美術の発展を促し、元禄百花爛漫の文化を現出したのだった。

1982.07.07発売
平家物語(五)
講談社学術文庫
治承4年6月、清盛は、福原への遷都を断行、8月、伊豆に頼朝が挙兵したとの報が、早馬によって福原へ伝えられる。頼朝の挙兵は、超人的な天性不敵の怪僧文覚(もんがく)のすすめによるものとして、頼朝と文覚の出会いにいたる挿話が語られる。頼朝追討の平家の大軍が、富士川で戦わずして敗走し、以仁王に加担した南都が、清盛の命によって攻められ、東大寺・興福寺が焼失するなど、大事件が連続するなかで、治承四年が劇的に暮れていった。

1982.07.01発売
続ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い
文芸(単行本)
探しものは何ですか。ビッグ・オーに出会いましたか。
『ぼくを探しに』に続く、大人の童話Part2。
おとなを演じるのが上手な人、下手な人……。
誰もが「童心」を道連れに旅をする。
「だって角(かど)が尖ってるよ」とかけらは言う。
「角はとれて丸くなるものさ」とビッグ・オーは言う。

1982.06.25発売
源義経
牛若丸は、鞍馬山でてんぐに剣術をならい、大男の弁慶をこらしめてけらいにしました。やがて義経と名のって、平家をほろぼしましたが、さいごには、兄頼朝におわれるというかなしい運命がまっていました。

1982.06.25発売
ガリレオ
望遠鏡で天体を観測して「地動説」の正しさを証明し、「天文対話」をあらわしたガリレオは、法王庁とキリスト教こそむく者とし、宗教さいばんにかけられます……。「近代科学の父」ガリレオの感動深い伝記。

1982.06.18発売
「法華経」を読む
講談社現代新書
人間の悩み、恨み、欲望はつきるところをしらない。この世のすべてのものを肯定して、さわやかに明るく生きることはできないものか。「法華経」はいう。自分は救えなくとも、人を救えと。私利私欲をすてて生きると、見るもの聞くものみな美しくなり、さとりは、突然にやってくると。太陽や月の光が、暗いところを照らし出すように衆生の闇を滅し人々をゆったりとした絶対肯定・無限抱擁の世界へ導いてくれる「法華経」の真髄を、数々の生きざまを通して語る。宇宙的な超越世界に読者を誘う心の書。
すざまじき男――今の日本人は、憎しみには憎しみを返すという型の人間が多いが、常不軽菩薩は憎しみに対して、愛を、尊敬を、信ずることを返した。それは、「すさまじい楽天主義」だと思う。楽天主義というと人はすぐ、いいかげんとか、気楽さとか、人のよさとか、うすのろとか連想するらしいが、楽天主義とは、すさまじきものである。殺されたって、人を信じ通すという人生観を変えないのだ。人間はすばらしい。自然はすばらしい。生まれてくるってことはすばらしい。死ぬってこともすばらしい。病気になるってのもすばらしい、という風に、徹底的に信じ通すのだ。肯定、肯定、絶対肯定してゆくのだ。常不菩薩は、すさまじき楽天主義者である。私はこの頃、男というものはどこかですさまじい生き方がなくてはならぬと思いはじめている。人間はすばらしいと信じ通すすさまじさである。――本書より

1982.06.18発売
写真を撮る
講談社現代新書
子供の記念写真なら、表情の愛らしさが再現できればよい。記録写真なら、撮影者の意図を第三者に正しく伝え、作品としての組写真なら、ストーリーを語らせなければならない。写真の上手下手は、意図がどれだけ反映されているかで決まる。シャッターを切る前に、「何故撮るのか」「何を表現したいのか」をもう一度考えよう。〈書く〉〈話す〉〈撮る〉……ともに貴重な自己表現の手段である。本書は、シャッターチャンス、フレーミングの基本から記念写真、記録写真、接写、組写真のまとめ方の実践まで、コミニュケーションの手段としての写真の考え方・撮り方を写真体験四十年の著者が蘊蓄を傾けて語る。
1回の“シャッター料”は……――10万円のカメラを購入して10年間使い、そのカメラが2万円で売れたとしよう。いくらたくさんのフィルムを写そうが、ろくに使わないで戸棚のなかに眠らせておこうが、10年間で8万円を償却したわけだ。1年間にすれば8000円ということで、年にフィルム10本を写したばあいは、1本当たり800円だが、二本しか写さなければ4000円にもついてしまう。36枚撮りのカラーフィルムを写し、同時プリントでサービス判のプリントを頼んでも2000円でお釣りがくるのに、償却費を入れれば1本6000円近くについてしまう。――本書より

1982.06.18発売
遺伝子についての50の基礎知識
ブルーバックス
生命の究極をのぞきみる
ここ数年間に進歩した遺伝子科学は、私たちの思想に重要な問いかけをはじめているし、遺伝子操作技術も、人間の生活を少なからず変更させる可能性を秘めている。このような時期にあって、私たちは遺伝子科学の功罪を冷静に判断し、その進路を考えていかなければならなくなった。感覚的ないしは感情的な評価をさけるためには、どうしても分子遺伝学の原理そのものを理解しておく必要がある。そのための基礎情報を提供するのが本書である。(はじめにより)

1982.06.11発売
凶弾
講談社文庫
1970年、体制に反抗する〈青春〉があった。それも横目に、社会に反抗するしかなく生きる〈青春〉もあった。飢えた野良犬とだけは見られたくない……。唯一の孤独な美学と、一丁の銃に見果てぬ夢を托した若者・荒木英夫。一発の狙撃弾によって幕を下ろす戦慄のシージャック事件を描いたドキュメント・ノベル。石原良純のデビュー作映画の原作。

1982.06.11発売
社長室直属遊撃課
講談社文庫
ユーモアと超現実! かんべむさしの破天荒なSF傑作集。社内運動会の騎馬戦で、チームを組んだ社長と課長と三千代と俺が、試合後も人馬一体となってしまって離れない……という「社長室直属遊撃課」。40歳すぎの素人読書家がとりあげる10冊の本の珍書評が……という「読書日記」。など、収録11編のどれも満足度保証付き。