オッカム『大論理学』註解I 第I部 第1章~第43章

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オッカム『大論理学』註解I 第I部 第1章~第43章

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創文社オンデマンド叢書

中世哲学研究のみならず現代哲学や古代哲学研究にとっても第一級の原典を、正確な訳文にくわえ古代哲学とスコラ哲学、同時代の影響関係などを踏まえた詳細な註を付して、世界でも初めての完全な現代語訳として提供する。中世哲学の場から古代へ更には現代へと新たな光を放つ画期的訳業の冒頭を飾る本巻は、具象語と抽象語、概念、類と種、実体と質量など言葉・普遍・範疇について論じる第1部43章までを収める。

【目次】
語の区分(語の定義とその区分(総論)
語の区分。「語」という名前は、様々な仕方で解されうる(各論) ほか)
普遍は心の外のものではない―スコトゥスに対する反駁(互いに対立する、「普遍」と「個」という普通名辞について;普遍は心の外のものではない ほか)
五つの普遍―ポルピュリオス『イサゴゲー』の註解(五つの普遍。それらで充分であることについて;普遍のもとに含まれる個について ほか)
論理学者の用いる語(定義について。定義は、幾通りの仕方で言われるのか;「記述句」という名前について ほか)
範疇―アリストテレス『範疇論』の註解(「範疇」という語について;範疇の数 ほか)


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目次

凡例
訳者序文
全巻目次
解説(第I部)
語の区分
第1章 語の定義とその区分(総論)
第2章 語の区分.「語」という名前は,様々な仕方で解されうる(各論)
第3章 非複合語の区分
第4章 精神の中に懐抱された語にも,話された音声語にも共通な,範疇語と共範疇語の区分
第5章 具象語と抽象語による,名辞の区分
第6章 具象名辞と抽象名辞は,時には同じものを表示する
第7章 次のような具象語と抽象語「人間」と「人間性」,「動物」と「動物性」,その他が同義語であるかどうかを,理論的に探求する
第8章 或る共範疇語,あるいは或る副詞的限定詞と同等なものを含む抽象名辞について
第9章 抽象語の方はまさに,一緒に解された多数のもの・集団を代示し,具象語の方はその集団を構成する単一のものに真に述語づけられうるような,具象名辞と抽象名辞について
第10章 単意語と併意語の区分
第11章 人為的約束によって制定されて,表示の働きをする名辞の区分.すなわち,第一命名の名辞と第二命名の名辞の区分
第12章 第一概念とは何であるか,第二概念とは何であるか.両者は如何なる仕方で互いに区別されるのか
第13章 名辞や語は,同名異義語・同名同義語・派生語に区分される.同名異義語とは何であるか.それは,幾通りの仕方で言われるのか
普遍は心の外のものではない スコトゥスに対する反駁
第14章 互いに対立する,「普遍」と「個」という普通名辞について
第15章 普遍は心の外のものではない
第16章 普遍の存在に関する見解について.普遍は如何なる仕方で,心の外に存在を有するのか.スコトゥスに対する反駁
第17章 これまで述べられた事に対して向けられることがありうる,諸々の疑問の解決
第18章 五つの普遍.それらで充分であることについて
第19章 普遍のもとに含まれる個について
第20章 類について,類とは何か
第21章 種について
第22章 類と種,相互の比較
第23章 種差について
第24章 固有性について
第25章 付帯性について
第26章 定義について.定義は,幾通りの仕方で言われるのか
第27章 「記述句」という名前について
第28章 記述的定義について
第29章 「定義されるもの」や「記述されるもの」という語について
第30章 「主語」という語について
第31章 「述語」という語について
第32章 述語が主語に内在するということは,如何なる意味で言われているのか
第33章 「表示」という語について
第34章 「区分」という語について
第35章 「全体」という語について
第36章 「対立」という語について
第37章 「特性」という語について
第38章 「有」という語について
第39章 「一」という語について
第40章 「範疇」という語について
第41章 範疇の数
第42章 実体という範疇について
第43章 実体の特性について
訳者註解
あとがき
参考文献
索引

書誌情報

電子版

発売日

2025年03月10日

JDCN

06A0000000000898372S

著者紹介

著: オッカム(ウィリアムの)(オッカム ウィリアムノ)

1285ー1347年。フランシスコ会会士、神学者、哲学者。「オッカムの剃刀」の提唱者。オックスフォード大学で学んだ。 著書に、『大論理学』『七巻本自由討論集』『センテンチア註解』などがある。

訳: 渋谷 克美(シブヤ カツミ)

1948年生まれ。金沢大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学博士(文学)。1991-92年UCLA(カリフォルニア大学ロスアンジェルス校)客員研究員。愛知教育大学教授。

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