文芸(単行本)作品一覧
永遠のジャック&ベティ
文芸(単行本)
英語教科書主役二人が40年ぶりに会うと…初級英語をそのまま訳したようなぎこちない挨拶からはじまり,二人の男女はその昔のやるせない思いを新たにしたが――.『国語入試問題必勝法』に次ぐ異色短篇集
半蔵門線のプロペラ機
文芸(単行本)
東京で暮らす女たちの自分を探す旅を描く。翻訳家、ダンサー、フリーライター、語学学校生など、25歳前後の女性たちの現在、恋愛、自分を把握する試みをしなやかで肉感的な文章で描き出す。
大空襲 昭和二十年三月十日の洲崎警察署
文芸(単行本)
大空襲で殉職した洲崎警察署員への鎮魂の譜死者八万三千七百九十三人、負傷者四万九百十八人という恐るべき被害を記録した三月十日の東京大空襲。生き残った若き警官の眼を通して、戦争の悲劇を再構築!
ダグアウト・ストーリー
文芸(単行本)
注目女流のドラゴンズ小説第2弾。緊急出版87年4月、中日の新監督星野の初陣を見守る広報早川と新進作家ヨウコ――プロ野球を愛するそれぞれの人生を爽やかに描く注目女流の長篇小説第2弾。緊急出版!

ダンス・ダンス・ダンス(下)
文芸(単行本)
「そんなに簡単に人は消えないのよ」とユミヨシさんは噛んで含めるように言った。「君は知らないんだ」と僕は言った。「この世界ではなんでも起こりうるんだよ。なんでも」失われた心の震えを回復するために、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通りぬけていく。渋谷の雑踏から、ホノルルのダウンタウンまで。そこではあらゆることが起こりうるのだ。羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スター、そして幾つかの殺人。華麗にそしてハードに、運命はそのステップを踏みつづける。ダンス・ダンス・ダンス。作家デビュー、10年目。新しい成熟に向かうムラカミ・ワールド。

ダンス・ダンス・ダンス(上)
文芸(単行本)
『羊をめぐる冒険』から4年を経た1983年の春、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら、「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。現実と幻想、生と死、沈黙と響き、虚無と豊饒。繋がれたものと、断ち切られたもの。それはいったいどこに向かい、何を希求しているのか?『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』の3部作で1970年代の魂の遍歴を辿った村上春樹が、80年代を舞台に、その新たな価値を求めて、闇と光の交錯を鮮やかに描きあげる最新作、書き下ろし。
祭り化粧
文芸(単行本)
北国の旅回り女座長一座のロマンと哀愁. 北国の祭り太鼓にあわせて旅から旅を続ける春日銀子一座.妻は花形座長,子供たちは名子役,夫は台本書き.舞台に夢を結ぶ貧乏な一座のロマンと哀愁を描く長篇.
青春の供花
文芸(単行本)
現代の巨悪と友情を描く社会派ミステリー!地上げ屋への抵抗に端を発した奇妙な連帯。暴力団組長の殺害と大手銀行の疑惑の関係は? 二代目女組長の下に結集する〈反抗者〉たちが立ち上がる。長編推理傑作
されど,人生 プロテスト挑戦15年・ゴルファーの記録
文芸(単行本)
ゴルフプロテスト落選25回の男の人生軌跡沢田豊、38歳。過去25回、ゴルフプロテストに挑戦しつづけるが、落選記録を更新中である。ゴルフの世界しか知らない男の歩む愚直で感動的な人生を活写する。
姦の研究
文芸(単行本)
性行為の習慣・文化を論ずる野坂流エッセイ性と性行為に関する習慣・風俗について、性研究家・研究書について、昨今の老人の性について、野坂氏一流のアイロニカルでユーモラスなエッセイ集。
松前の風
文芸(単行本)
日本近代文学研究家稲垣達郎の遺稿エッセイ日本近代文学研究に巨大な地歩を築いて昨年死去した稲垣達郎のエッセイ119篇、800枚収録。稲垣達郎エッセイの集大成として、広く一般に受け入れられる好著
ルイジアナ 杭打ち ジパング
文芸(単行本)
少年の日のアメリカ生活を描く清新な中篇集アメリカのディープ・サウスに住みはじめた農学者の父とその家族。少年の目にうつる南部の人種偏見と美しい風景。ノスタルジアにあふれた筆致で綴る純文学作品。
白色の残像
文芸(単行本)
本年度江戸川乱歩賞受賞作!爽快野球推理。高校球児の青春が炸裂する夏の甲子園。その背後では大人たちの黒い欲望が錯綜する。大会中の連続殺人事件の謎を追う東都スポーツ記者・中山が探り当てた真実は!
人間ぱあてい
文芸(単行本)
人生の不思議を感じさせる辛口人物エッセイ岸恵子、小津安二郎、藤原審爾、サイデンステッカーなど映画界、文檀を中心に人生の節目、節目で出会った人々50人の素顔。全編に横溢する豊かで鋭い人間観察。
静かな町の夕暮に
文芸(単行本)
田舎の小さな町に降って湧いた奇怪な殺人!高校二年生の典子は演劇部の部長…といっても部員は五人。しかし、町へロケ隊がやってきて、突如映画に出演する事に…。まさか、それが悲劇の序曲であったとは!
黄昏のベルリン
文芸(単行本)
初めての国際謀略小説、初めての渾身書下し東京―パリ―ベルリン―ニューヨーク―リオデジャネイロを舞台にネオナチと反ナチの陰の戦い。あの戦争終結直前、日本人青木の体に埋めこまれたナチの印しとは?

古代史への旅
文芸(単行本)
謎に迫る
ロマンを語る
相次ぐ新発見・新発掘で日本史の常識はどう変るか
日本人の成り立ち、古代日本の新発見!
〈内容の1部〉
古代の大戦争「壬申の乱」
神武東征と卑弥呼の謎
「古事記」と「日本書紀」の読み方
蘇我氏は百済の王族だった
聖徳太子の女性関係
米も酒も豊かだった6世紀
「大化の改新」はありえない
律令国家が貧民を生んだ
新発見・新発掘がもたらすもの──ほか
虹の交響
文芸(単行本)
男女の愛の痛みを流麗に描く恋愛小説の傑作海の匂いがたちこめる街々を舞台に男女の愛の痛みと切なさ、人間の弱さと愚かさを清冽な筆致で描き、現代の愛の本質と可能性を追求する恋愛小説の傑作。
千葉周作(下)
文芸(単行本)
北辰一刀流を創始した江戸随一の剣士の死.神田小玉が池の千葉道場には,門弟三千人.六尺近い長身にめぐまれた周作は,卓抜した剣技をもって江戸の侍社会に最後の大輪のロマンの花を咲かせたといえよう.
千葉周作(上)
文芸(単行本)
幕末の剣士千葉周作の生涯を描く長篇小説.陸前に生まれた少年が江戸に出て一刀流浅利又七郎の弟子となり,人なみすぐれた天分をあらわしてゆく.しかしながら浅利又七郎と別れていったのはなぜだったか.