ブルーバックス作品一覧

知られざるサメの世界 海の覇者、その生態と進化
知られざるサメの世界 海の覇者、その生態と進化
著:佐藤 圭一,著:冨田 武照
ブルーバックス
 映画『ジョーズ』に登場した、巨大で恐ろしい人食いザメに代表されるサメのイメージ。流線型の体と長い背びれをもった、美しいシルエット。どちらもサメの典型的なイメージだ。しかしそれだけではない。食卓に上るサケやサンマ、アジなどの硬骨魚類とはことなった軟骨魚類であり、もっとも長寿の脊椎動物であり、もっとも速く泳ぐ魚類の一つでもあるサメ。その特異な生態をサメ研究の第一人者である著者らが詳細に解説する。  また、硬骨魚類から分かれ、エイと分岐し、どのように現在の多様性をもつにいたったのか? さまざまな古代ザメを紹介しながら、その進化の道筋をたどる。  さらには世界初の人工子宮によるサメの繁殖を試みている美ら海水族館の研究者ならではの内容として、サメの繁殖にも1章をもうけている。  機能形態・生態・分類・繁殖と、専門的にかつ網羅的に解説した、類を見ない一冊。水族館でも最も人気のある魚種であるサメの総合解説書として刊行いたします。
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健康寿命と身体の科学 老化を防ぐ、50歳からの「運動・食事・習慣」
健康寿命と身体の科学 老化を防ぐ、50歳からの「運動・食事・習慣」
著:樋口 満
ブルーバックス
「年を取っても元気な人」には、科学的な共通点があった! 最新研究でわかった、「日本人の体質に合った健康法」とは? あなたの食事や運動習慣、ライフスタイルに応じて、 「老化時計」の進み方は大きく変わる―― 運動疫学や運動生理・生化学の発展に伴い、 精緻なエビデンスが積み上げられてきた《健康科学》。 近年は、老化プロセス自体をコントロールすることで、 健康寿命を延ばす「ジェロサイエンス仮説」も注目されている。 本書では、その成果を豊富な最新データとともに紹介。 日本人ミドル~シニア層を対象とした調査研究から、 長生きにつながる高い運動・食事・生活習慣を指南する。 《目次》 第1章 健康寿命はどのように決まるのか――「年を取っても元気な人」を科学する  1-1 「健康寿命」とはなにか?  1-2 健康寿命の正体は「体力」   1-3 ライフスタイルと遺伝リスク  コラム1 スポーツ科学が生んだ「新しいウォーキング」 第2章 老化はなぜ起きるのか、防ぐ方法はあるのか――「老い」のメカニズムと酸化ストレス  2-1 老化はなにによって起きるのか――老化学説  2-2 ライフスタイルと生物学的老化  2-3 老化と酸化ストレスの関係  2-4 酸化ストレスの防御法   第3章 50歳からの望ましい食事法――健康づくり研究で明らかになった「日本食のすごさ」  3-1 日本人の体質に合った栄養・食事  3-2 健康長寿と日本食   第4章 一生続けられる「科学的トレーニング」――メタボとロコモを防ぐ運動法  4-1 健康をキープする「最小限のトレーニング」  4-2 筋トレするとやせる理由  4-3 シニアは「ふくらはぎ」に要注意  4-4 糖尿病予防のカギは「筋肉」にあり  4-5 骨を強くする運動・スポーツ  4-6 最高のトレーニング法“ローイング”    コラム2 運動生化学のパイオニア・ホロツィー博士 第5章 健康寿命を延ばすライフスタイル、縮めるライフスタイル  5-1 心臓病が「月曜の朝」に多い理由  5-2 健康面からみた「飲酒のコツ」  5-3 「動楽」と「食楽」でフレイル予防  コラム3 スポーツ観戦とウェルビーイング
電子あり
続・入試数学 伝説の良問100 良問と解法で高校数学の極意をつかむ
続・入試数学 伝説の良問100 良問と解法で高校数学の極意をつかむ
著:安田 亨
ブルーバックス
2003年刊行のベストセラー『入試数学 伝説の良問100』以降、約20年で出題された大学入試数学から選び抜かれた100問。入試数学を解くさいに、必要な発想は何か、手順はどうするのか。良い問題と解法を繰り返すことで、実力を身に着ける。受験生がつまづきやすいポイントも言及しながら、入試数学の第一人者が解説する。多くの別解も掲載
電子あり
「分かりやすい説明」の技術 新装版 最強のプレゼンテーション15のルール
「分かりやすい説明」の技術 新装版 最強のプレゼンテーション15のルール
著:藤沢 晃治
ブルーバックス
説明が苦手な人でも、ほんの少しのコツさえわかれば会議やプレゼンが得意になる! 最強の説明術が学べるベストセラーの新装版! なぜ、あなたの話はいつも「分かりにくい」と言われてしまうのか? 会議で自分の意見をうまく主張できない人、プレゼンに苦手意識がある人、 話下手で友達の輪に入るのが苦手な人……。 本書は、こんな方々に向けて書かれました。 実は、ほんの少しの意識の変化や話し方の工夫で あなたの言いたいことが早く、正確に伝わるようになるのです。 本書ではこの「分かりやすい説明」の技術を15のルールに分けて解説します。 シンプルなこのルールを理解すれば、あなたの話は格段に「伝わる」ようになります。 明日からあらゆる場面ですぐ使える「分かりやすい説明」の技術を習得して、 自分の話を理解し、納得してもらえるようになりましょう! 【目次】 第1章 「分かる」とはどういうことか 第2章 説明術 基礎編 第3章 説明術 応用編 第4章 「分かりやすい説明」のチェックポイント 
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生命にとって金属とはなにか 誕生と進化のカギをにぎる「微量元素」の正体
生命にとって金属とはなにか 誕生と進化のカギをにぎる「微量元素」の正体
著:桜井 弘
ブルーバックス
金属なくして、生命の誕生も進化もありえなかった! 体内に1%以下しか存在しない微量元素の驚異のはたらきと機能を解き明かす! 〈マグネシウム、亜鉛、銅、マンガン、モリブデン……、金属は体内で、いったいなにをしているのか?〉 生命は誕生初期、エネルギーを効率よく使用するため、のちにヘモグロビンの中核をなす鉄を取り込んだ。 それ以降、生物が利用する金属の種類と機能は、体構造の複雑化にともなってどんどん多様化し、健康を維持するための必要不可欠な存在となった。 「微量」の名とは裏腹に、多種多様で、きわめて重要な役割を果たしている生体金属──。 その存在は、生命の誕生と進化にどう関わったのか? 多すぎても少なすぎても体調に異変をきたす理由とは? 「金属=無生物」の視点からみた壮大な生命史! 【もくじ】 金属はすごい! プロローグ カンブリア大爆発はなぜ起こったか? 第1章 生命の誕生と金属 第2章 生命のエネルギー源「酸素」を使いこなす金属 第3章 「新しい生物の出現」を可能にした金属のはたらき 第4章 微量元素を使え! 第5章 金属とはなにか 第6章 金属を薬にする!
電子あり
「分かりやすい表現」の技術 新装版 意図を正しく伝えるための16のルール
「分かりやすい表現」の技術 新装版 意図を正しく伝えるための16のルール
著:藤沢 晃治
ブルーバックス
シリーズ累計50万部突破! 20年以上読みつがれるベストセラーシリーズが待望の新装版になって登場! 出口の方向が分からない駅の案内板、目的のページが見つからない取扱説明書、何が言いたいのか伝わらないメール……。 本書ではこうした豊富な実例から、「分かりやすい表現」のために必要なルールを導き出します。 このルールさえ理解すればあなたのプレゼンやメールの文章といった日々の表現も、ぐっと伝わりやすくなります。 さあ、明日から使える「分かりやすい表現」の技術を身につけましょう! 目次 第1章 「分かりにくい表現」がいっぱい! 第2章 「分かりやすい」とはどういうことか 第3章 「分かりにくい表現」の主犯たち 第4章 「分かりやすい表現」のルール・ブック チェックポイント付き
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からだの「衰え」は口から 歯と健康の科学 健康寿命を左右する口のケアの最前線
からだの「衰え」は口から 歯と健康の科学 健康寿命を左右する口のケアの最前線
著:水口 俊介
ブルーバックス
体の衰えは口から始まる! 「歯周病やむし歯が全身に影響?」「 むせや滑舌の低下は要注意」など、歯と健康の驚きの関係に最新科学で迫る。巻末には、専門家が伝授する正しい歯磨きの方法や、気になる疑問をまとめたQ&Aも。全世代必読の科学的健康書。 目次 序章  「健康」は口から――日本人の歯の現状 第1章 口の中に広がる世界――知っているようで知らない構造 第2章 「噛む」を科学する――咀嚼は脳と口の共同作業 第3章  歯周病とむし歯――歯の健康と全身の病気との関わり 第4章  中高年は歯のケアが健康のカギ――歯を守って「衰え」を防ぐ 第5章 「歯が抜けた」から始まる連鎖――フレイルサイクルに陥らないために 第6章  高齢者の歯科治療 第7章  最新歯科技術はどこまで進んでいるか 第8章  健康長寿を口もとから 実践編  今日から始める 「正しい歯磨き」 付録1  歯磨き よくある疑問 Q&A 付録2  歯にまつわる素朴な疑問 Q&A
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手術はすごい
手術はすごい
著:石沢 武彰
ブルーバックス
医師の思考力と技能、器具の進化、そして患者の生命力――。 手術には3つの要素が組み合わさっていた!! 消化器外科医が考える「最高のオペ」とは? 手術を受ける人も、外科医を目指す人も、まずはこの1冊から! ●「時間を戻す」魔法の薬と「臓器トレーニング」 ●メスは最初の一刀だけ? 現代の手術器具はハイテクの塊 ●「光」やAIを使って標的の腫瘍を正確に知る技術 ●達人の糸さばき――古くて新しい針糸の世界 ●神様が定めた「身体の糊付け」を剥がすワザ ●良い外科医ほど、絵画も上手いのはなぜ? 【本書で詳細に扱う主な手術例 いずれも医師自身による詳細なスケッチつき】 1:胆石症に対する腹腔鏡下胆のう摘出術 2:大腸癌肝転移に対する右肝切除術 3:肝細胞癌に対するロボット支援肝S8切除術 4:膵癌に対する膵頭十二指腸切除術  【本書の主な内容】 1章 戦略・戦術編 手術だけが成し得ること/「マージン」と「リンパ節郭清」/「手先の器用さ」よりも「思考過程」/求められる病院の総合力 ほか 2章 武器編 鋼製小物/切開と凝固を行うことができる電気メス/血管シーリングシステム/手術支援ロボットの「骨格」 ほか 3章 技術編 その1 達人への道は「道具の持ち方」から/堅実な結節縫合か、華麗な連続縫合か/素早く確実に結紮するための「糸結び」各流派/ ほか 4章 技術編 その2 「剥離」のワザ――神様の「糊付け」を剥がせ!/肝臓とブロッコリーとパリ市街の共通点/達人が魅せる「一筆書き」の手術 ほか 5章 実践編(詳細な術式スケッチつき) 胆石症に対する腹腔鏡下胆のう摘出術/大腸癌肝転移に対する右肝切除術/肝細胞癌に対するロボット支援肝S8切除術/膵癌に対する膵頭十二指腸切除術 ほか
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世界一シンプルな進化論講義 生命・ヒト・生物――進化をめぐる6つの問い
世界一シンプルな進化論講義 生命・ヒト・生物――進化をめぐる6つの問い
著:更科 功
ブルーバックス
生物は、なぜ進化するのか? 生命40億年の冒険が始まる! なぜウマの指は1本になった? 獲得した形質の遺伝は存在する? 「共通祖先」は地球最初の生物ではない? 脳は進化の証拠か? ヒトは進化に抗うことができるのか? なぜ生物は変わるのか? 進化は進歩ではない!  『種の起源』・自然淘汰・生物・遺伝子・生命・ヒト――6つのキーワードをもとに、 進化の驚くべきメカニズムと、複雑にも単純にもなりうる生物の多様な姿を解説します。 全生物の「共通祖先」とは? 種の絶滅とは? ヒトは進化途上の生き物なのか? 世界一楽しい進化論講義が始まる! 進化論に関しては、未だに間違った考えがたくさん流布している。「生物は進化することによって進歩していく」、「私たちは進化を目の当たりにすることは不可能である」といった考えだ。これらの誤解について、なるべく簡単に、わかりやすく説明することが目標の一つである。本書にはもう一つ特徴がある。それは、ダーウィンについての態度である。私はダーウィンを歴史上もっとも偉大な生物学者であると考えているけれど、だからといってダーウィンの言ったことがすべて正しいと考えているわけではない。間違いは間違いとして、はっきりと指摘することを心掛けた。<「まえがき」より抜粋>
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SF脳とリアル脳 どこまで可能か、なぜ不可能なのか
SF脳とリアル脳 どこまで可能か、なぜ不可能なのか
著:櫻井 武
ブルーバックス
◆宇宙空間に一人取り残されてしまったジェイムスン教授は、近くの惑星に文明が発生するのを待った。(『二重太陽系死の呼び声』) ◆さて、どこへ行こうかしらね。ネットは広大だわ。(『攻殻機動隊』) ◆この頭の中には、二通りの記憶が刻みつけられてるんだ。いっぽうは現実、いっぽうは非現実。だがおれには、どっちがどっちだかわからん。(『追憶売ります』) ◆怖いよ、デイブ。怖いよ、デイブ。理性を失いつつある。わかるんだ……。(『2001年宇宙の旅』)   SF作品において「脳」は定番のテーマであり、作家たちはもてる想像力を駆使して、科学技術が進んだ未来の「脳」の姿を描いてきた。電子化して不老不死となった脳、意識をデータ化して取り出せる脳、記憶が書き換えられる脳、眠らなくてもよい脳、「心」をもった人工知能――はたしてそれらの「脳」は、本当に実現する可能性があるのか?  神経科学者として、脳の覚醒にかかわるオレキシンや、「人工冬眠」を引き起こすニューロンを発見する一方で、大のSFファンでもある著者が、古今の名作に描かれた「SF脳」の実現性を大真面目に検証! そこから、私たちの「リアル脳」の限界と、思いもよらなかった可能性が見えてくる!  ・サイボーグが「超人」にはなりえない理由 ・「電脳化」にはこれだけの困難がつきまとう ・記憶を書き換えるための意外な障壁 ・「時間」は脳がつくりだしているのかもしれない ・「脳は10%しか使われていない」はなぜ間違いといえるか ・脳は全身を犠牲にしてでも眠ろうとする  ・AIが「こころ」をもつために必要な、意外なものとは? 想像していたほどは「できない」が、想像もしなかったことが「できる」脳の本質が、奇想天外なSFの世界を楽しみながらわかる一冊!  (おもな内容と、登場するSF作品) 第1章 サイボーグは「超人」になれるのか(『二重太陽系死の呼び声』ニール・R・ジョーンズ) 第2章 脳は電子デバイスと融合できるか(『攻殻機動隊』士郎正宗) 第3章 意識はデータ化できるか(『順列都市』グレッグ・イーガン) 第4章 脳は人工冬眠を起こせるか(『夏への扉』ロバート・A・ハインライン) 第5章 記憶は書き換えられるか(『追憶売ります』フィリップ・K・ディック) 第6章 脳にとって時間とはなにか(『TENET/テネット』クリストファー・ノーラン監督) 第7章 脳に未知の潜在能力はあるのか(『LUCY/ルーシー』リュック・ベッソン監督) 第8章 眠らない脳はつくれるか(『ベガーズ・イン・スペイン』ナンシー・クレス) 第9章 AIは「こころ」をもつのか(『2001年宇宙の旅』スタンリー・キューブリック監督)
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時間治療 病気になりやすい時間、病気を治しやすい時間
時間治療 病気になりやすい時間、病気を治しやすい時間
著:大塚 邦明
ブルーバックス
【朝に多い】 → 心筋梗塞・脳梗塞・くも膜下出血・不整脈 【月曜日に増える】 → 狭心症 【冬に3割増】 → 心臓死 病気が生じやすい“魔”の時間帯はなぜ存在するのか? 〈体内で時を刻む精巧なメカニズムが、健康と病気をコントロールしていた!〉 脈拍や呼吸、睡眠はもちろん、細胞分裂やたんぱく質の製造まで、人体はさまざまなリズムにしたがって「いつ」「何を」おこなうかを精密に決めている。そのリズムの乱れが、健康を害する引き金になっていた。 「朝」「月曜日」「冬」など、病気が生じやすいタイミングがあるのはなぜか? 脳出血や心臓性急死にみられる約1.3年のリズムの正体とは? 薬が効く時間、効かない時間はどう決まるのか? それらを治療に活かす方法は? 時計遺伝子やカレンダー遺伝子の機能としくみから、体内時計を整える食品まで、生体リズムに基づく新しい標準医療=「時間治療」をわかりやすく紹介する。
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土と生命の46億年史 土と進化の謎に迫る
土と生命の46億年史 土と進化の謎に迫る
著:藤井 一至
ブルーバックス
【大反響! 発売即・続々重版!!】 「生命」と「土」だけは、人類には作れない。 ――謎に包まれた土から、地球と進化の壮大な物語が始まる。 現代の科学技術をもってしても作れない二つのもの、「生命」と「土」。 その生命は、じつは土がなければ地球上に誕生しなかった可能性があるという。 そして土は、動植物の進化と絶滅、人類の繁栄、文明の栄枯盛衰にまで大きく関わってきた。 それなのに我々は、土のことをほとんど知らない。 無知ゆえに、人類は繁栄と破滅のリスクをあわせ持つこととなった。 そもそも、土とは何か。 どうすれば土を作れるのか。 危機的な未来は回避できるのか。 土の成り立ちから地球史を辿ると、その答えが見えてくる。 『土 地球最後のナゾ』で河合隼雄学芸賞を受賞した土の研究者による、待望の最新作! 【本書の内容】 第1章 すべては粘土から始まる 第2章 生命誕生と粘土 第3章 土を耕した植物の進化 第4章 土の進化と動物たちの上陸 第5章 土が人類を進化させた 第6章 文明の栄枯盛衰を決める土 第7章 土を作ることはできるのか ◆前書きより 〔「土とは何なのか?」「なぜ生命や土を作ることができないのか?」という本質的な問いをあいまいなままにしておくことはできない。46億年の地球史を追体験し、豊かな土と生命、文明を生み出したレシピを復元することがこの本の目的である。そこに、土を作り人類が持続的に暮らしていくヒントが埋もれているはずだ〕 〔生と死は、生物と無生物は、土でつながる。多くの陸上生物は土から命の糧を得て、やがて遺体は土の一部になる。つまり、土も変化する。土が変われば、そこで生きられる生物も変化する。40億年の相互作用の中で、地球は次の時代の主役となる生物に適した土壌を用意する。土に居場所を見つけた生物は生存権を得て、さもなければ絶滅してきた。途中でレースを降りた恐竜の化石とは違い、土はいつも陸上生物のそばで並走してきた。土は、地球の変化を見続けてきた“生き証人”としての顔を持つ〕 〔どうだろうか。もし、足元の土が実は生命誕生や私たちヒトをも含む生命進化、今日の環境問題の根っこにまで大きく関わる46億年にわたる壮大なストーリーを教えてくれるとしたら。もう恐竜の化石にすべてを任せておくわけにはいかない。身近にありながら、普段はあまり注目されることのない土だが、私たちは土なしに繁栄していなかっただろうし、いまだに人類が人工的に作れない複雑で神秘的な力を秘めている土が未来を照らす一条の光となるにちがいない〕
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みんなの高校地学 おもしろくて役に立つ、地球と宇宙の全常識
みんなの高校地学 おもしろくて役に立つ、地球と宇宙の全常識
著:鎌田 浩毅,著:蜷川 雅晴
ブルーバックス
すべての人が知っておきたい、 日本列島・地球・宇宙の教養が身につく! 人間をとりまく、あらゆる自然現象を扱う学問《地球科学》。 高校地学は、そのエッセンスがつまった「最高の教養」だ。 日本列島の地学的特徴、地震や噴火のメカニズム、 地球46億年の歴史、宇宙の成り立ちと進化…… 「こんなに楽しい高校地学、もっと多くの人に学んでほしい!」 想いを共にした地球科学の第一人者とカリスマ地学講師が、 「誰もが読んで楽しめる教科書を」と作ったのが本書である。 地球科学の必須知識をマスターしたいすべての人に! 《目次》 序章 日本列島と巨大災害 なぜ日本列島には地震が多い?/南海トラフ巨大地震のメカニズム/誘発される「富士山噴火」/「次の大震災」の被害予測/盲点だった日本海側の防災対策 ほか 第1章 地球の姿としくみ 地球はどんな形をしているか/地球の中身はどうなっている?/地球内部で何が起きているか/地磁気とはなにか/プレートテクトニクス革命/プレートが覆う地球/地震と断層/地震はどこで起きるか/火山のはたらき ほか 第2章 46億年の地球史 地層のなりたち/地層からたどる地球の歴史/地球と生命の誕生/生物の陸上進出/陸上生物の繁栄/地質からみた日本列島/日本列島の歴史 ほか 第3章 地球をめぐる大気と海洋 大気圏/雲はなぜできるのか?/大気の状態はどのように決まるか/地球をとりまくエネルギー/風の吹き方/大気の大循環/日本の天気/気候変動はなぜ起きる?/地球を揺るがす環境問題 ほか 第4章 はてしなき宇宙の構造 太陽系の天体/地球の自転と公転/惑星の運動/太陽/恒星までの距離はどう測る?/なぜ恒星はカラフルなのか/星団/銀河系/宇宙はどのように誕生した? ほか おわりに 高校地学のエッセンス
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水の惑星「地球」 46億年の大循環から地球をみる
水の惑星「地球」 46億年の大循環から地球をみる
著:片山 郁夫
ブルーバックス
太陽系の中でも、液体の水をたたえた惑星は、現在地球だけである。地球という惑星の進化は、水のはたらきを抜きにしては語ることができない。地球の大きな特徴である生命の存在も、「水」に支えられている。また、水は地球の表層だけではなく、プレートテクトニクスと共に、地球の内部に取り込まれ、地質学的なスケールで大循環している。しかも今後、6億年で、海の水はすべて地球内部に吸収され、海は消失してしまうという。本書では、地球の歴史を振り返りながら、「水」が地球の環境のなかで、どのような働きをしているのか? を見ていきながら、私たちにとっても欠かせない「水」を地球規模のスケールで解説していく。 主な内容 第1章 原始海の誕生海の誕生 第2章 地球上で生命を育む水 第3章 地球表層での海の役割 第4章 地球内部での水の循環 第5章 地球内部へと吸収される海 第6章 海が消える日 
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不完全性定理とはなにか 完全版 ゲーデルとチューリング 天才はなにを証明したのか
不完全性定理とはなにか 完全版 ゲーデルとチューリング 天才はなにを証明したのか
著:竹内 薫
ブルーバックス
正しくても常に証明できるとはかぎらない。 ゲーデルの不完全性定理は、公理と推論規則から数学全体を導こうと考えていた、当時の数学界に衝撃を与えました。 チューリングは「決定問題」を考察するなかで、チューリング機械という仮想の計算機から「計算可能性と停止問題」に行き着きます。 2人は同じことを全く別の視点から証明したのです。この天才たちの思考の軌跡を、集合論、ロジックとその過程を考えながら楽しく読み解いていきたいと思います。 「そうですね……ゲーデルは、数学者が紙と鉛筆で証明をおこなうプロセスを厳密に考察しました。その結果、算数の計算ができるような理論があったとして、その理論の内部では証明できないことがある 、という結論に達しました。で、チューリングは、証明のかわりに計算の本質を追究した結果、無限ループに陥って計算が終わるかどうかわからない、いいかえると、計算できないことがある、という結論に達しました。どうです? 似てませんか?」(「プロローグ」より) 完全版 特別対談収録! 加藤文元×竹内 薫 不完全性定理――数学と哲学の交差点から
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中学数学で解く大学入試問題 数学的思考力が驚くほど身につく画期的学習法
中学数学で解く大学入試問題 数学的思考力が驚くほど身につく画期的学習法
著:杉山 博宣
ブルーバックス
有名大学の問題が「解ける喜び」「考える楽しさ」を体感しよう! 中学数学の限られた知識・技術で大学入試問題にトライすると、次のようなメリットが得られます。 1:「考え抜く力」が鍛えられる 2:「問題の本質」に迫ることができる 3:計算量が激減する 4:ひらめきを生むための「数学的な直感」が育つ 「思考過程」を重視した解法を知ることで、数学力の向上につながり、実社会でも役立つ思考力が身につく。 「解答の構想を練る=仮説を立てる力」が習得できる! 〈数学の神髄〉に迫るために──。 ○論理性──「意識的」に「ゆっくり」考える ○計算力──「思考をともなう」計算力 ○数学的な直感──ひらめきには「助走」が要る ○数学的な表現──「数学の型」を学ぶ
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宇宙が見える数学 結び目と高次元――トポロジー入門
宇宙が見える数学 結び目と高次元――トポロジー入門
著:小笠 英志
ブルーバックス
宇宙はどんな形をしているのか? <どんどん進むと「もといた場所」に戻る!> <大きさは有限。しかし境界はない。> 宇宙論や究極物質を探す最新物理学研究に用いられる数学「トポロジー:位相幾何学」。 超弦理論との関係がますます注目される「結び目理論」や4次元、5次元以上の「高次元の幾何学」を、掲載数約150点!の豊富な図とともに楽しく解説します。 4次元の世界は誰にでも見えるようになるし、今まで見えていた宇宙が違う形に見えてくる! 次のクイズを考えてください。 「地球から宇宙線で宇宙に出発します。方向をひとつ決めて、宇宙をどんどんまっすぐに進みます。どこにたどり着くのでしょうか?」 ・無限に遠くまで進むことができるのでしょうか? ・宇宙の端までたどり着いて終わりでしょうか? ・端の先には何があるのでしょうか? これから「数学」を道案内にしながら、皆様と一緒に宇宙に飛び出し、「宇宙の涯て」へと旅に出たいと思います!
電子あり
ブルーバックス科学手帳2025
ブルーバックス科学手帳2025
編:ブルーバックス編集部
ブルーバックス
火星人とともに、予定を立てたくなる、書き込みたくなる、 科学&ブルーバックスファン必携の手帳ができました! 【2025年 NEWポイント】 デザインが新しくなりました ★月間スケジュールに火星人がいっぱい! ★週刊スケジュールには、科学者たちの言葉を掲載。その週オススメのブルーバックスを1冊ずつ紹介しています。 資料編も大幅リニューアルで、物理の情報を満載 ★原子核と宇宙の歴史:従来の周期表に加え、素粒子から元素合成まで、宇宙の歴史が俯瞰できます。 ★加速器施設・実験施設MAP:科学のニュースがより身近に楽しめるようになる、日本と世界の施設を掲載しています。 ★物理学の歴史:粒子と波の二重性をキーワードに、古典力学から現代物理学までの進歩を、数式とともにたどります。 ★科学スポット一覧:週末や休暇に、実際に科学を体験できる、触れられる全国の科学スポットを一覧にしました。 ほか、ブルーバックス創刊61年のあゆみをデータとともにお届けします。
ネットオーディオのすすめ 高音質定額制配信を楽しもう
ネットオーディオのすすめ 高音質定額制配信を楽しもう
著:山之内 正
ブルーバックス
CDをはるかに凌駕する音質で、話題になったネットオーディオ。 しかし、割高な価格とダウンロードのわずらわしさから 一部のマニアにしか支持されませんでした。 それが、高音質定額制配信サービスの出現で、 大きく変わろうとしています。 月々のわずかな料金で、CDをはるかに凌駕する音質の 1億曲のライブラリーが、聴き放題になるのです。 本書は、初めてネットオーディオに挑戦するオーディオファン・ 音楽ファンを対象に機材の選び方から、煩わしいネットの設定まで 具体的に分かりやすく解説します。 ■内容紹介 第1部 ネットオーディオのすすめ  第1章 ネットオーディオとは?  第2章 高音質音楽配信=ロスレス&ハイレゾ配信の楽しみ方  第3章 再生機器の変化と進化  第4章 ストリーミングサービスの選び方   第2部 クイック・スタート・ガイド  第5章 ネットワークプレーヤーの選び方  第6章 機材運びの基礎知識  第7章 ネットオーディオの設定  第8章 高音質ストリーミングのセッティング  第9章 「Roon」の設定と使いこなし  第10章 ネットオーディオのバリエーション
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「腸と脳」の科学 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき
「腸と脳」の科学 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき
著:坪井 貴司
ブルーバックス
記憶力の低下、不眠、うつ、発達障害、肥満、高血圧、糖尿病、感染症の重症化…… すべての不調は腸から始まる! 腸と脳が情報のやり取りをしていて、 お互いの機能を調整している「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムが、いま注目を集めています。 〈乳酸菌飲料を飲んで睡眠の質が上がる〉 〈ヨーグルトを食べて認知機能改善〉 ……という謳い文句の商品もよく見かけるようになりました。 腸内環境の乱れは、腸疾患だけでなく、 不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患や感染症の重症化……と、 全身のあらゆる不調に関わることがわかってきているのです。 腸が、どのように脳や全身に作用するのか。 最新研究で分子および細胞レベルで見えてきた驚きのしくみを解説します。 ■おもな内容 ・記憶力に関わる脳部位と腸内細菌の関係 ・腸内環境が変化したら肥満になった ・「ある種の乳酸菌」が自閉症の症状を改善させる可能性 ・「長生きできるかどうか」に関わる腸内代謝物 ・ビフィズス菌で脳の萎縮が抑えられ、認知機能アップ? ・腸内環境が変わると不安行動が増える ・「腸の状態」が感染症の重症化を左右するわけ ・睡眠障害が肥満や大腸がんを引き起こすからくり ・うつ病患者の腸で減少している2つの細菌種 ・腸内環境を悪化させる「意外な食べ物」 ……ほか 【なぜ腸が全身の不調を左右するのか?「脳腸相関」の最新研究で見えてきた!】
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