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日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか?
ニホンノロウドウハナゼイホウガマカリトオルノカ
- 著: 今野 晴貴

若者が考えるべきは、「働き方」ではなく「労働」だ
いま、若者を食いつぶすブラック企業がはびこり、20代・30代の過労死や過労自殺が社会問題になりつつある。なぜ奴隷でもないのに死ぬまで働くことになるのか? 非正規雇用になるのも過労で鬱になるのも、すべては「自己責任」なのか? 経済成長ばかり叫ばれるが、どれだけ成長したら労働環境はマシになるのか?「日本には、過労死するほど仕事があって、自殺するほど仕事がない」と誰かが言ったが、本当にその通りだ。何かが、決定的におかしい。日本はいったいなぜ、こんな異常な国になってしまったのだろうか? 本書では、日本の苛酷労働・違法労働の発生原因を一から探り、どうすれば私たちの力で労働環境を良くすることができるのか、その可能性を提示していく。
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書誌情報
紙版
発売日
2013年04月26日
ISBN
9784061385320
判型
新書
価格
定価:924円(本体840円)
通巻番号
032
ページ数
288ページ
シリーズ
星海社新書
著者紹介
NPO法人「POSSE」代表。1983年宮城県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程在籍(社会政策、労働社会学)。中央大学法学部在籍中の2006年に、都内の大学生や若手社会人とともにNPO法人「POSSE」を設立。日本の苛酷な労働環境を変えるために、労働相談(年間約600件)や調査活動、政策提言、雑誌「POSSE」の発行など、さまざまな活動を行っている。過労死防止基本法制定運動を支援。主な著書は、2012年11月に刊行し、7万部を超すベストセラーとなった『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)。若者のひどすぎる職場環境を、社会問題として世に知らしめた。POSSEウェブサイトhttp://www.npoposse.jp/ ツイッターは@konno_haruki