いずれ老いていく僕たちを100年活躍させるための先端VRガイド

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いずれ老いていく僕たちを100年活躍させるための先端VRガイド

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星海社新書

VR技術によって人類は進化を遂げる
現在の日本では超高齢化が進み、生産年齢人口が減ることが大きな社会問題となっています。この本の目的は、高度なシミュレーション技術であるバーチャルリアリティ(VR)を活用することで、誰もが100歳まで社会で活躍できるような未来の姿を描くことです。黎明期からVRを研究してきた先駆者が、その本質を解き明かします。空間を超え、感覚を超え、時間を超え、現実の制約条件を飛び越えるVR技術でサポートすることで、老いを超えるスピードで自分自身を進化させることが可能になります。本書は、今後ますます発展を遂げるVR技術を使いこなし、未来を変えるためのガイドブックです。


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目次

第一章 VRとは何か 
あたかもそこに存在するかのような現実感 
現実世界では解決できない問題を解決する 
臨場感・インタラクション・自律性 
VRとARの共通点と相違点 
リアルとバーチャルを分けるもの 
VRによって何が実現できるのか 
未来予測の精度が上がる 
VR技術で制約条件を飛び越える 
第二章 VRの歴史と現在 
VRはエンタメを超える 
2015年は二度目の「VR元年」? 
サザランドの「究極のディスプレイ」 
VPL社の「リンクモデル」 
米国空軍とNASAの技術がベースに 
電子空間というフロンティア開拓で第1次VRブームへ 
VRは「仮想不動産」 
完全コピーでは意味がない!?
第2次VRブームはただの焼き直しにすぎないのか 
コンテンツに特化した「VR2・0」 
第三章 21世紀型の問題解決とは 
21 世紀は「エントロピーの時代」 
対立の構図がはっきりしていた20世紀 
物事は複雑な方向にしか変化しない 
エントロピーが高いエネルギーは使い勝手が悪い 
現実とデジタルを結びつける「マクスウェルの悪魔」 
ごく小さな問題を個別に解決する 
デジタル革命がVRの普及を後押しする 
デジタル化するとロングテールもビジネスになる 
マクロな視点からミクロな視点へ
第四章 未来予測とVR 
未来予測とのつきあい方 
合理的な「推論」が成り立つ範囲は限定的 
「バタフライ効果」は予測できない 
質的な変化は予測できない 
「いま」を基準に考えない
子どもは未来である 
コンピュータ・シミュレーションの未来 
消費予報とサイバネティックループ 
リアルとバーチャルの区別がつかなくなる 
「間接化」で失われる信用 
ウソを見破ることはできるのか 
意のままにできることの怖さ
第五章 超高齢社会の到来 
2050年は「ゆとり世代」が主役 
国民の半分以下しか労働しない国 
人口減少と地方の過疎化 
人生二毛作 
変化する社会構造

書誌情報

紙版

発売日

2016年06月24日

ISBN

9784061385832

判型

新書

価格

定価:924円(本体840円)

通巻番号

085

ページ数

192ページ

シリーズ

星海社新書

著者紹介

著: 廣瀬 通孝(ヒロセ ミチタカ)

工学博士 1954年神奈川県生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科教授。VR第一世代。専門は機械情報学、ヒューマンインタフェース、バーチャルリアリティ。1996年、日本バーチャルリアリティ学会の設立に貢献し、会長を務めたのち同学会特別顧問。東京テクノ・フォーラム21ゴールド・メダル賞、電気通信普及財団賞などを受賞。著書に、『技術はどこまで人間に近づくか』(PHP研究所)、『バーチャル・リアリティ』(産業図書)、『バーチャルリアリティ』(オーム社)、『電脳都市の誕生』(PHP研究所)などがある。鉄道模型とマンガをこよなく愛する。Twitterのbot @_anohitoの実体。

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