手のひらの露　２

　凄腕トレーダーの兄・手代木譲とともに京都で暮らす大学生の菊宮優吾は、半年ぶりに姿を見せた京都府警の刑事・田所から、手代木がかつて逮捕され、服役していたことを告げられる。
　手代木の手法が、法に抵触するギリギリの行為であることを知らされ、尊敬する兄の仕事に対し、複雑な思いを募らせる優吾。
　焦燥と苦悩の果てに、自らの歩むべき道を優吾が見出したその時、手代木は、因縁の相手・熊谷が仕掛けた巧妙な罠に、今まさに絡め取られようとしていた……。
　移ろいゆく京の四季を借景に描かれる、露のように儚く美しい京都青春譚、待望の第二幕――。

書誌情報

紙版

• 発売日: 2015年11月13日
• ISBN: 9784061399273
• 判型: B6
• 価格: 定価：1,430円（本体1,300円）
• ページ数: 240ページ
• シリーズ: 星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ

著者紹介

著： ｓｈａｃｈｉ（シャチ）

江古田在住の黒い人。本作が小説デビュー作となる。

絵： ｐｉｋｏｍａｒｏ（ピコマロ）

イラストレーター。確かな画力と情感ある筆致が魅力の、新鋭イラストレーター。