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僕らの惜春
ボクラノセキシュン
80年代――僕も時代も思春期だった。アメリカとソビエトは冷戦状態にあり、ドイツには壁があった。僕も時代も緊張していたし、成熟には程遠かった。そんな時に出逢ったのが、君だった。君から教えてもらったのは、僕になにが欠けているのかということだった。君が求めているものをさしだすために、僕がなにをすべきか、僕はようやく考えることができたんだ。その時、世界が僕をふりむいた。青い春が散り、僕は君の手をとって歩きはじめる。
遠い記憶をたどりながら語られる、昨日みた夢のような甘く切ない恋愛小説。
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書誌情報
紙版
発売日
2016年02月27日
ISBN
9784062198318
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
300ページ
初出
角川書店「comic 新現実 vol.5」(2005年6月25日発行)
著者紹介
1965年千葉生まれ。 著書に「きみを守るためにぼくは夢をみる」(星海社)、「ネネとヨヨのもしもの魔法」(徳間書店)等がある。