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クトゥルーの呼び声
クトゥルーノヨビゴエ
- 訳: 森瀬 繚 ,
- 著: H.P.ラヴクラフト ,
- 絵: 中央東口

怪奇小説作家H・P・ラヴクラフトが創始し、人類史以前に地球へと飛来した邪神たちが齎す宇宙的恐怖を描いた
架空の神話大系〈クトゥルー神話〉。
その誕生100周年を記念し、クトゥルーと異形の神々が瞑る海にまつわる恐怖を描いた傑作群が、新たな装いで蘇
る――。
悍ましい半人半魚の巨人との接触を描いた最初のクトゥルー神話作品「ダゴン」、浅浮彫を手がかりに謎の教団の
幻影を追う表題作「クトゥルーの呼び声」、クトゥルー崇拝の起源へと遡る「墳丘」、クトゥルーを崇拝する〈ダ
ゴン秘儀教団〉の暗躍を曝いた「インスマスを覆う影」......。
“クトゥルー・オリジン”(神話の原点)にして、いずれ劣らぬ傑作7+1編を、森瀬繚による完全新訳で収録。
新たな探索者たちよ、来たれ。いま、海底から目醒めた邪神が呼び声を響かせる――!
〔収録作品〕
・ダゴン Dagon
・神殿 The Temple
・マーティンズ・ビーチの恐怖 The Horror at Martin’s Beach
・クトゥルーの呼び声 The Call of Cthulhu
・墳丘 The Mound
・インスマスを覆う影 The Shadow over Innsmouth
・永劫より出でて Out of the Aeons
・挫傷 The Bruise(H・S・ホワイトヘッドとの合作)
〔訳者からの紹介〕
本書は「クトゥルー神話に興味があるんだけど、何から読み始めればいいの?」という需要に応えるエントリー・
ノベルブックを想定し、H・P・ラヴクラフトの手がけた作品から海洋とクトゥルー神の恐怖にまつわる「ダゴ
ン」以下の7作品を選り抜き、執筆順に収録した500ページ近くの連作小説風作品集です。ラヴクラフトがプロッ
トを提供したH・S・ホワイトヘッドの同テーマ作品、「挫傷」(商業初訳)も併せて収録しました。訳注や年
表、地図などはもちろん、関連用語の索引まで備えた資料性重視の、既に読まれている方にも楽しみどころのある
一冊です。
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書誌情報
紙版
発売日
2017年11月16日
ISBN
9784065107690
判型
B6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
480ページ
シリーズ
星海社FICTIONS
著者紹介
ライター、翻訳家。TVアニメやゲームのシナリオ/小説の執筆の他、各種媒体の作品で神話・歴史考証に携わる。翻訳者としては、S・T・ヨシ『H・P・ラヴクラフト大事典』(日本語版監修、エンターブレイン)、リン・カーター&R・M・プライス『クトゥルーの子供たち』(立花圭一との共訳、エンターブレイン)、ロジャー・ゼラズニイ『虚ろなる十月の夜に』(竹書房)など。クトゥルー神話研究家として数多くの著書があり、2018年『All Over クトゥルー クトゥルー神話作品大全』(三才ブックス)を刊行している。
1890年、アメリカロードアイランド州に生まれる。 宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を提唱し、怪奇小説専門誌〈ウィアード・テイルズ〉で活躍するも、作家としては不遇のうちに1937年に死没。 彼の作品を母胎とし、架空の固有名詞を共有して紡がれる架空の神話大系・クトゥルー神話は、同時代、そして後世の作家の手で書き繋がれ、現在に至るまでその影響力を拡大し続けている。
『鬼哭街』、『沙耶の唄』、『吸血殲鬼ヴェドゴニア』など、Nitroplusの代表的ゲーム作品のキャラクターデザイン・原画を務める。『沙耶の唄』ではクトゥルー神話のエッセンスを湛えた世界観を美麗かつ惨憺たるイラストで彩った。 イラストを担当した小説作品に、『アイゼンフリューゲル』(小学館)、『魔術師スカンクシリーズ』(星海社)などがある。