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不貞な貞女
フテイナテイジョ

加奈子が地方の素封家に縁づいて、もう5年。夫・浩介は、長い病床にふせったままだ。看病に明け暮れる加奈子も、いつか貞女の幻を心にえがいていた。が、そんな妻に、夫は画廊勤めを勧める。《きみのからだの外のにおいが、僕には爽かな刺激になる……》ーー勤めに出た加奈子は、青年建築家・植木との恋におちた。女心の飢えをみたす、背徳の愛に、加奈子はおののく。が、夫はすべてを知っていたのだ。やがて、臨終の枕もとに妻をよんで、心の葛藤を告げる浩介。美貌の妻に、くらい喪の季節が訪れた……。という表題作など、全10編。
ⒸSETOUCHI JAKUCHO
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書誌情報
紙版
発売日
1969年09月04日
ISBN
9784061115354
判型
新書
価格
定価:264円(本体240円)
ページ数
204ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2021年12月17日
JDCN
06A0000000000307853Q
著者紹介
装丁: 堀 文子(ホリ アヤコ)