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奇蹟の武将
キセキノブショウ

南総の名家・里見家の二男・弥九郎時蕘(ときたか)は、生来の非力で、うつけ者とそしられたが、14歳で、里見家十三将の筆頭・正木氏を継いで、安房南条の鳥山城主となるや、突然変異で、鬼神のごとき膂力(りょりょく)を発揮して勇名を駛せるが、神通力を喪失したときは、元の非力者に還ってしまい、大正16年、土岐頼春との合戦にはぶざまな敗戦をしてしまう。だが、翌年の合戦には鬼神のごとき膂力を恢復して、一人で50余人を斬って捨て、天下に剛勇ぶりを知られる。……秀吉小田原攻めのかげに盛名を失った里見一族の狂い咲き、正木大膳亮時蕘の数奇な半生を描いた「奇蹟の武将」ほか、珠玉の時代小説集。
ⒸSAITO MINAE
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書誌情報
紙版
発売日
1969年12月04日
ISBN
9784061115521
判型
新書
価格
定価:484円(本体440円)
ページ数
200ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2022年04月01日
JDCN
06A0000000000347292A
著者紹介
装丁: 御正 伸(ミショウ シン)