浪士組始末

マイページに作品情報をお届け!

電子のみ

浪士組始末

ロウシグミシマツ

講談社文庫

出羽の浪士・清河八郎は一介の剣客ではなく、政治的野心の熾烈な機略家であった。安政6年、江戸は神田お玉ヶ池に堂々と「文武指南所」の大看板を掲げたほどの豪の者だったが、郷里で17歳のおり隣家に娼婦を招くなど、34年の生涯は不羈(ふき)奔放なところがあった。――文久2年11月、幕府の政事総裁・松平春嶽に当今急務三策を上書して、浪士組成立の端緒をつくった清河八郎が、京師にのぼって攘夷を画策、江戸帰還後も浪士組の隠然たる黒幕として、向背つねなく、攘夷の勅諚を奪還せんとして、幕府の浪士抑圧の策におちいり、仆(たお)れるまでを描いた「浪士組始末」他8編。


ⒸSAITO MINAE

  • 前巻
  • 次巻

オンライン書店で購入する

書誌情報

電子版

発売日

2022年04月15日

JDCN

06A0000000000348200Y

著者紹介

オンライン書店一覧