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修羅長脇差
シュラナガワキザシ

中仙道の首駅、武州下板橋宿の伝馬継問屋場をとりしきる梅谷六兵衛親方に、縄張を奪われた土地の貸元・久良蔵は、六兵衛が博徒の名のりをあげる花会に用意した金の一部を奪って、信州へ逃げた。3月後、上田生まれの幸太郎は、渡世の仁義で、失意の久良蔵親分に託された金を、根岸は御行の松の近くに住む久良蔵の妾・小芳に届けて、小芳を下板橋の乗妙寺まで案内する。翌日、小芳は未練気な旦那に別れて、幸太郎に根岸へ送られる途中、月明りで幸太郎の横顔に7年前のある夜、自分の一生を狂わせてしまった闇の男の面影を見出す……。渡世人の非情さを描く「修羅長脇差」その他。
ⒸSAITO MINAE
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書誌情報
紙版
発売日
1970年02月03日
ISBN
9784061115668
判型
新書
価格
定価:275円(本体250円)
ページ数
216ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2022年03月25日
JDCN
06A0000000000347295D
著者紹介
装丁: 御正 伸(ミショウ シン)