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大将
タイショウ

大きな耳にダンゴ花、茫洋としたなかに、強烈な個性を秘めた、130キロの巨漢――野呂内大太郎が、本篇の主人公である。 日本の敗戦で、ソ連の抑留生活から故郷の松山に還った大太郎は、340万円の遺産と、10ヵ条からなる亡父の遺書を胸に秘めて、松山市内での映画館経営を皮切りに、莫大な負債で倒産寸前の造船所を再建し、奥道後の温泉発掘に半生の運命を賭ける……。奥道後に万里の長城にみたてた巨大なホテルと純金の金閣寺を真似て建て、理想の大レジャーランドを建設した夢想の実業家=「四国の大将」をモデルに、波乱に富んだ半生を描いた、痛快な長編小説。
ⒸSAITO MINAE
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書誌情報
紙版
発売日
1973年01月28日
ISBN
9784061116573
判型
新書
価格
定価:572円(本体520円)
ページ数
294ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2022年04月01日
JDCN
06A0000000000347297F