右京介巡察記

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電子あり

右京介巡察記

ウキョウノスケジュンサツキ

講談社文庫

将軍代替りのたびに、各藩へむけて発向せしめられた幕府巡察使は、しだいに初めの意義がうしなわれ、形骸化してきている。各藩が失政をおおいかくすため、巡察使に対して酒色と賄賂の奸策を用い、その口を封じようとしたからだ。だが、その年の3人の正副使のなかに、ひとりの気骨ある武士がいた。瀬名伝右衛門。巡察の古習を守ろうとする正義のふるまいは、各藩にとって、若々しいかぎりであった。しかし、藩の秘密を守ろうとする奸計にはめられた伝右衛門は、腹を切って果てる。その怨念を承けついで日かげに育った一子・紫右京介は……。神変無想流をきわめた虚無的な瞳の美剣士が、父の仇を討つ時が刻々せまる!


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書誌情報

紙版

発売日

1975年03月03日

ISBN

9784061117495

判型

新書

価格

定価:506円(本体460円)

ページ数

237ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2021年10月22日

JDCN

06A0000000000307099B

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