縄目の快楽

マイページに作品情報をお届け!

電子あり

縄目の快楽

ナワメノカイラク

講談社文庫

芥川賞作家から官能小説作家へと進んだ大ベテランの、倒錯の性の世界を華麗に描く伝奇趣味横溢の物語集ーー作家である私は、人に顔を知られるのを好まない。私には強い変装趣味があるが、変装は私の官能世界を密度のあるものにしてくれる。私の仮面が見破られた唯一度の例外は、その男に会ったときだ。男はヨット仲間の爽やかで比類のない愛の交歓を告白したのだった。(「縄目の快楽」) 酔いのまわった老検校はうっとりして語る。「いや、昔は遊女にもよかおなごのおりましたな。優しゅうて、男にようつくしてくれて、男が踏んでくれといえば白か柔かか脚で踏んでくれ、蹴ってくれと頼めば優しゅう蹴ってくるるごとおなごの」(「花魁小桜の足」) など、倒錯の性の世界を華麗に描く伝奇趣味横溢の物語集。


ⒸKOICHIRO UNO

  • 前巻
  • 次巻

オンライン書店で購入する

書誌情報

紙版

発売日

1975年05月13日

ISBN

9784061117679

判型

新書

価格

定価:528円(本体480円)

ページ数

258ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2021年07月30日

JDCN

06A0000000000273410O

著者紹介

オンライン書店一覧

製品関連情報