人斬り新兵衛

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人斬り新兵衛

ヒトキリシンベエ

講談社文庫

田中新兵衛は、鹿児島城下の船頭だった。彼を薩摩勤王党に推挙したのも、商人から武士になった森山新蔵である。尊王討幕の気運がみなぎる京にあって、新兵衛は、孤独な末輩でしかなかった。やがて、彼が心から頼った森山新蔵は、寺田屋の変に連座し、あえなく切腹して果てる。佗しく郷愁に身を焦がしていた新兵衛にも、ここで転機が訪れた。酔って中座同心を斬ったのをきっかけに、九条家の諸太夫・島田左近を斬殺、首を三条河原に梟した。旋風のように、人斬り新兵衛の名は、京洛に鳴り響いてゆくのだった。そして、姉小路卿の暗殺……。幕末転変の人生を描いた佳篇「人斬り新兵衛」はじめ、全12篇。


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書誌情報

紙版

発売日

1976年01月08日

ISBN

9784061117853

判型

新書

価格

定価:572円(本体520円)

ページ数

254ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2021年10月22日

JDCN

06A0000000000308839T

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