中国語のすすめ

中国語のすすめ

チュウゴクゴノススメ

講談社現代新書

中国語は音楽的響をもった美しいことばである。また、世界でもっとも重要なことばの1つである。しかも、長い間、中国と密接な関係をもちつづけているわたしたち日本人に、特に身近で大切なことばでもある中国語とは、いったいどんなことばなのか。中国語の歴史や日本語とのふれないなど卑近な具体例を豊富にもりこみ、中国語の発音・文型・表現の基本と特徴をわかりやすく説明する本書は、中国語学習への意欲を駆り立てる読んで楽しい中国語のよき道案内の書である。

中国の外来語――中国では、外来語はきわめて少ないのです。中国では、漢字による写音がむずかしいということもありましょうが、外国文化に同化されないで、逆に外国の文化を自国のものに同化させてきた長い歴史の伝統にもとづくものと思います。しかし、外来語がないわけではありません。中国語の外来語は、第1に外国語に近い音をもつ漢字をあてる。第2に、それと同時に漢字の意味を外国語の意味に近づけて、それにふさわしい漢字を使おうとする――この2点が特徴です。漢字のもつ妙味とでもいいましょうか。ことに、ユーモアを“幽黙”で表わすなどちょっとおもしろいし、また、コカコーラを“可口可楽”――口にあい楽しむことができる――と表わしているなどは、まさに外来語の中の傑作でしょう。――本書より


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目次

●世界の中の中国語
●あんぽんたん・じゃんけんぽん
●5万の漢字で読み方は410
●声調(四音)について
●中国語の文型
●中国語表現の特徴
●単語だけでりっぱな会話
●中国語よもやま話
●四声が織りなす音楽的なあや
●中国語の勉強法

書誌情報

紙版

発売日

1964年11月16日

ISBN

9784061154230

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

23

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介