
ジャンボジェットはどう飛ぶか ボーイング747のメカニズムを楽しむ
ジャンボ・ジェットハドウトブカボーイング747ノメカニズムヲタノシム

飛ベジャンボ!
ジャンボは大きな翼をいっぱいに広げ、ゆっくりと滑走路の中心に正対して停止する。一瞬、冷たい静寂が漂う。いままさに、操縦室(コックピット)も緊張の一瞬に違いない……管制塔より離陸許可(テイクオフ)が出た。と同時に、四基のターボファン・エンジンは全開される。推力84トンのパワーが巨体をぐんぐん加速させてゆく。10秒、20秒、30秒……。右席の副操縦士がすばやく「ブイ・ワン!」(臨界点速度)を機長に告げる。そして「ロー テート!」。その瞬間、機首はぐんと大空を向く。いま、ジャンボの離陸の瞬間である。
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目次
1 飛べジャンボ!――大きさへの挑戦
2 怪鳥誕生の秘密――なにが問題だったか
3 大きさとの戦い――その構造の科学
4 ジャンボの主装備――電子装置からトイレまで
5 ジャンボの硬いメカニズム――巨大さを支える外面のメカニズム
6 ジャンボの軟いメカニズム――巨大さを支える内面のメカニズム
7 ジャンボの発想――システムとしてなにを学びとるか
8 まちがいなく21世紀を飛ぶ――747-400はその助走だ
書誌情報
紙版
発売日
1980年06月18日
ISBN
9784061180291
判型
新書
価格
定価:1,078円(本体980円)
通巻番号
429
ページ数
250ページ
シリーズ
ブルーバックス
著者紹介
装画: 越智 恒雄(オチ ツネオ)