宇宙の運命

宇宙の運命

ウチュウノウンメイアタラシイウチュウロン

ブルーバックス

この宇宙は開いているか、閉じているか?
もしも宇宙が開いていれば、現在の膨張は永久に続くだろうし、もし閉じていれば、宇宙はふたたび収縮に転ずるだろう。現代の宇宙物理学は、宇宙の開閉を決める物質密度は開・閉すれすれのところにあるというが、それだからこそ、この宇宙に生命が存在できる。もしも密度がもっと濃くても、あるいはもっと薄くても、われわれは存在しえないのだ。まことに幸運な一致というほかはない。


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目次

1 宇宙は開いているか、閉じているか
2 赤方偏移
3 ビッグバン
4 失われた質量
5 ブラックホール
6 つかまえにくい粒子
7 宇宙の運命
8 ほかの宇宙
9 アインシュタインの神、ゲーデルの証明、聖オーガスチンの毒舌

書誌情報

紙版

発売日

1982年10月18日

ISBN

9784061181168

判型

新書

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

516

ページ数

242ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介