ミッドワイフの家

孤児だったわたしが、少年期をすごしたのは、産院、つまり、ミッドワイフの家。久しぶりにそこを再訪すると、相変らずクレゾールの匂いと、生殖の図式が満ち満ちている。陰性の性欲をもて余していた当時への回想、そして、ひそかに欲望の対象としていた娘との再会。性の本質と実在感を文学に結実しえた、著者の初期秀作集。

ⒸTaku Miki

書誌情報

紙版

• 発売日: 1978年05月29日
• ISBN: 9784061314689
• 判型: A6
• 価格: 定価：308円（本体280円）
• ページ数: 230ページ
• シリーズ: 講談社文庫

電子版

• 発売日: 2021年04月02日
• JDCN: 06A0000000000174011L

収録作品

• 作品名
  初出

• 作品名

  巣のなかで

  初出

• 作品名

  炎に追われて

  初出

• 作品名

  ミッドワイフの家

  初出

著者紹介

著： 三木　卓（ミキ　タク）

解説： 高橋　英夫（タカハシ　ヒデオ）

装丁： 亀倉　雄策（カメクラ　ユウサク）

その他： 谷口　茂（タニグチ　シゲル）

製品関連情報

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