科学者とキリスト教 ガリレイから現代まで

科学者とキリスト教 ガリレイから現代まで

カガクシャトキリストキョウガリレイカラゲンダイマデ

ブルーバックス

大科学者はキリスト教をどう見てきたか
臓器移植や遺伝子操作の実現は、人類に新たな可能性をつくり出したのと同時に、いったい人間の生命とは何なのか、どこからどこまでが自己なのか、本当の自己とはどこにあるのか等々の新しい問題をも生み出した。いうまでもなく、近代科学や科学技術は、その誕生の時からキリスト教の存在が深くかかわっている。本書では、理性と信仰の問題、科学的認識と宗教的認識の問題、科学とキリスト教の間の対立と矛盾の問題などを追究・解説しながら、現代科学の在り方を模索する。


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目次

1 科学と宗教――キリスト教的世界観の役割
2 「宇宙という書物」――ガリレイの科学
3 「神の栄光のために」――ケプラーの天文学
4 中世の宇宙――コペルニクスへの道
5 ガリレイの「天文対話」1――科学古典としての意義
6 ガリレイの「天文対話」2――真理・学問・対話
7 詩人ミルトンの「天文対話」
8 ガリレイの宗教裁判――「聖書」と科学
9 フランシス・ベイコン――キリスト教的学問改新論
10 王立協会とロバート・フック
11 天上の和声――ケプラー、ニュートン、ミルトン
12 ケプラーの「夢」――SF月旅行物語
13 ニュートンとキリスト教
14 ニュートンと英詩
15 パスカルと「考える葦」
16 新世界の科学1――コトン・マーサー
17 新世界の科学2――ベンジャミン・フランクリン
18 プロテスタンティズムと近代科学
19 近代科学とキリスト教的概念枠
20 進化論の出現
21 テニスンと進化論――懐疑とその克服
22 宣教師・進化論生物学者J・T・ギュリック
23 W・S・クラークと内村鑑三
24 明治期の進化論
25 自然と人間のかかわり
26 科学技術のなかの現代人

書誌情報

紙版

発売日

1987年04月16日

ISBN

9784061326866

判型

新書

価格

定価:946円(本体860円)

通巻番号

686

ページ数

220ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介