
脳死とは何か 基本的な理解を深めるために
ノウシトハナニカキホンテキナリカイヲフカメルタメニ

なにをもって「人間の死」を判断するのか
古くから人間の死については、医師にとっても一般の人にとっても共通の常識的な判断があった。しかし、医学の進歩は「脳死」という、生と死についての新しい概念をもたらした。しかも、臓器移植の進歩が、脳死を人の死と認めるべきかどうかという問題を一般社会にも投げかけるようになった。そもそも脳死とはどういう状態を言うのだろうか、植物人間とどう違うのだろう? 脳神経外科の第一線で医療にたずさわる著者が長年の研究と経験をもとに、脳死に対する正しい考え方を明らかにする。
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目次
1 人の死と脳の死
2 脳死はどのようにして発生するのか
3 脳死状態の脳はどうなるのか
4 なぜ今、脳死が問題なのか
5 脳死はどのくらい発生するか
6 脳死をどう判定するか
7 国による判定基準のちがい
8 蘇生術に限界はあるか
9 脳死と個体死を考える
10 脳死と植物人間はどう違うか
書誌情報
紙版
発売日
1987年05月18日
ISBN
9784061326880
判型
新書
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
688
ページ数
182ページ
シリーズ
ブルーバックス