10歳からの量子論 現代物理をつくった巨人たち

10歳からの量子論 現代物理をつくった巨人たち

ジュッサイカラノリョウシロンゲンダイブツリヲツクッタキョジンタチ

ブルーバックス

現代物理学はいかにして生まれたか
20世紀初頭、ニュートン以来それまで確固としてみえていた物理学に「革命」といってよい大変動がおこった。アインシュタインの相対性理論と、そして、量子力学の誕生である。レーザー、超伝導をはじめ今日隆盛をきわめるエレクトロニクスなどの現代科学技術は、この量子力学の基礎のもとにできあがっていると言っても過言ではない。ボーア、ハイゼンベルク、シュレーディンガー、ディラック……等々、1900年代前半にキラ星のごとく輩出した天才たちの生き方を通して描く量子力学誕生の物語。


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目次

1 はじめに「光」ありき
2 諸説紛々!量子の誕生日
3 長岡半太郎の大予言!
4 その人、マックス・プランク
5 なぜ、1を引くといいのか?
6 対立!レナルトとアインシュタイン
7 原子の中へふみこむ
8 あと一歩で、電子の正体が……
9 デンマークに、ニールス・ボーアあり!
10 ボーアが吹きこんだ新しい風
11 夭逝したモーズリーの“発見”
12 やがて原子爆弾製造計画へ……
13 ヤングパワーはコペンハーゲンを目指す
14 ハイゼンベルクの温故知新――不確定性原理を提唱
15 不確定性――極微の世界の根底にある原理
16 ハイゼンベルクの行列か、シュレーディンガーの波動か
17 生か死か? シュレーディンガーの猫
18 ディラックの陽電子
19 “第二量子化”が完成した!
20 いったい誰が原子核分裂の発見者か?
21 陽子と中性子をつなぐ“ボール”とは?
22 湯川理論から朝永“繰り込み理論”へ
23 第二次大戦下、ボーアとハイゼンベルクのヒソヒソ話
24 量子力学は不死鳥のように

書誌情報

紙版

発売日

1987年09月17日

ISBN

9784061327016

判型

新書

価格

定価:1,078円(本体980円)

通巻番号

701

ページ数

223ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介