
電磁気学のABC やさしい回路から「場」の考え方まで
デンジキガクノエービーシーヤサシイカイロカラバノカンガエカタマデ
- 著: 福島 肇

推理小説を読むように電磁場の本性を探る
物理学は自然の秘密を探って行くものです。この本で私たちの推理の対象となるのは、電場・磁場という2つの“場”です。電場と磁場が自然界に存在しているということは、多くの人がなんとなく聞いて知っていることでしょう。しかし、それが本当のところどんなものなのか、またどうしてそんなものを科学者が考えたのか、この辺になるとわからないことがたくさん出てきます。
電磁場のさまざまな現象を調べながら、この電場と磁場を徹底的に追求してみようというのが、この本の中心テーマです。
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目次
1 回路に親しむ――水の流れと電気の流れ
1.子供から学ぶ
2.水の流れと回路のイメージ
3.電力とはなにか
4.複雑な回路を解く切り札
5.電流とエネルギーの流れ
2 電場を考える――遠達説と媒達説
1.静電気の不思議
2.空間をとびこえる力
3.空間を媒介に伝わる力
4.電気の地図の表わし方
5.場の立証はむずかしい
3 磁場とはなにか
1.磁石の正体を探る
2.電流が磁場のもと
3.動く電荷に働く力
4.磁気力はどう働いているか
4 電磁気学最大の発見――電磁誘導
1.磁気から電流を作る
2.電磁誘導の法則
3.活躍の場が多い電磁誘導
4.誘導法則、ここが核心
5 交流のはたらき
1.エネルギーの運び手
2.交流回路の2人の主役
6 電磁波の世界
1.電磁波の発見
2.情報の運び屋
3.電磁場の本性
書誌情報
紙版
発売日
1988年05月18日
ISBN
9784061327283
判型
新書
価格
定価:946円(本体860円)
通巻番号
728
ページ数
216ページ
シリーズ
ブルーバックス