
モーターのABC
モーターノエービーシーオモチャカラユメノモーターマデ
- 著: 見城 尚志

巨大な情報化社会を動かす小さなモーター
モーターというと、工場の動力モーターとひげそり機のモーターしか連想しない人が多い。実は、人間社会のあらゆるところに、さまざまな種類のモーターが利用されているのだ。パソコンのFDD装置やプリンタ、ファクシミリ、オーディオ・ビデオ機器、数値制御工作機械、ロボットなどでは、マイコンとトランジスタで制御されたさまざまな種類と形式のモーターが回っており、高度情報化社会は小さなモーターの大群によって支えられている。変貌するモーターの技術を、新しい目で見直そう。
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目次
1 モータはどこに利用されているか
1.モートル、モーター、モータ、電動機、馬達
2.モータとは
3.Mさん一家のモータを調べる
4.家庭生活に入りこんだモータ
5.自動車にもたくさんのモータが
6.情報機器はモータが動かす
7.工場とロボットはモータで動く
8.玩具とレジャーにもモータが
9.映像や音響にもモータが
10.医療や福祉機器に使われるモータ
2 モータの物理学を考えなおす
1.磁針でモータを作ろう
2.永久磁石を用いないステッピング・モータ
3.直流モータの原理を見直そう
4.モータには発電機の作用が内在する
5.直流モータの性能定数と特性を考える
6.右手の法則を利用する誘導モータ
7.ローレンツの力とは
8.静電モータの可能性
9.微少運動のセラミックモータ
10.超音波モータ――日本人の発明が登場
11.なぜ超音波か
12.プラズマも磁界によって制御される
3 物理学から工学へ
1.ステータ、ロータ、巻線――モータの三要素
2.ロータの構造できまる交流モータ
3.ステータが磁界を回す
4.ステッピング・モータとは何か
5.直流モータ
6.ユニバーサル・モータ
7.ブラシレスDCモータとは
4 モータを制御する
1.速度制御のテクノロジー
2.昔の速度の切り換え法は
3.最近は速度を周波数で制御する
4.かんたんな速度調整は位相制御で
5.直流モータやブラシレスDCモータは電圧で制御
6.センサを利用する
7.電圧の制御から電流の制御へ
8.パルスでステッピング・モータを制御する
9.位置制御の古典的手法をみよう
5 パワーエレクトロニクスとマイコンを利用する
1.エレクトロニクスによる転流とマイコンの利用
2.トランジスタで直流サーボモータを駆
書誌情報
紙版
発売日
1989年03月29日
ISBN
9784061327702
判型
新書
価格
定価:946円(本体860円)
通巻番号
770
ページ数
222ページ
シリーズ
ブルーバックス