
からだの中の元素の旅 微量元素のはたらきを探る
カラダノナカノゲンソノタビビリョウゲンソノハタラキヲサグル

からだをつくる29種の元素のはたらき
亜鉛やニッケルが不足すると、私たちの生殖機能は低下する。有毒なカドミウムでさえ、まったく存在していないと成長を妨げることになる。反対に、酸素だって存在のしかたによっては有毒化する。からだをつくっている生元素は29種。多量なものからマイクログラムのオーダーまで、体内で等しく大切なはたらきをしている。本書では、特に金属微量元素に注目して、それらが摂取されてから排泄されるまで、どこでどんなはたらきをするのか、マクロに、ミクロに元素の旅をガイドする。
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目次
第1章 からだの中の金属元素
第2章 微量元素はどこからきたか
第3章 生命は地球から生まれた
第4章 エリートの条件――バナジウムの不思議
第5章 海の役割が骨に変わった――リンとカルシウム
第6章 カルシウムをつかまえる物質
第7章 銅の旅の道づれ――セルロプラスミン
第8章 鉄の旅日記
第9章 マクロに見た金属元素の旅
第10章 カルシウムの用意周到な旅
第11章 メタロチオネイン――金属を無毒化するタンパク質
第12章 微量元素の量をはかる
第13章 セレンと水銀の奇妙な関係
第14章 コバルト、ヨウ素、モリブデンの話
第15章 酸素毒を制するマンガン
第16章 タンパク質を分解する金属酵素
第17章 サンガー博士引退の弁
書誌情報
紙版
発売日
1989年05月17日
ISBN
9784061327788
判型
新書
価格
定価:790円(本体718円)
通巻番号
778
ページ数
204ページ
シリーズ
ブルーバックス