
円周率πの不思議
エンシュウリツパイノフシギアルキメデスカラコンピュータマデ
- 著: 堀場 芳数

円周率πの不思議ワールドへようこそ!!
「いちばん関心のある数は?」「興味をひかれる数は?」と聞かれたとします。アナタなら、何と答えますか。数学的な意味でなら、0と3.14でしょう。この3.14という数は、ご存知、あの有名な円周率π(パイ)の近似値(!)です。まことに不思議で、実に面白く素晴らしい数――π。しかも、無限小数で無理数なのです。本書では、数学の全域で大活躍をしているこの魅惑のπの、発見から応用までを、やさしく、豊富な図入りで解説します。知のワンダーランド〈π〉で、しばし遊んでみませんか。
- 前巻
- 次巻
目次
1 πは昔から知られていた
1.紀元前の太陽も丸かった!
2.円周と直径は比例する
3.円周率は紀元前からあった
4.円積問題とは?
5.アルキメデスの円周率
6.はじめて円周率を計算した人
7.円周率の近似値355/113は誰の発見か?
8.ドイツでは円周率をルドルフ数という
9.中国に伝わったルドルフ数
10.日本の円周率はどうなっていた?
11.円周率πの語源は?
12.いろいろな人によるπの値
2 微分・積分とπの展開公式
1.πの桁数をのばす競争は終わった
2.πは循環小数ではない?
3.微分法とはどんな計算か?
4.積分法とはどんなことか?
5.定積分とその応用
6.テーラーの展開公式とはどんな式か?
7.テーラーの級数、マクローリンの級数
8.無限級数を使ったπの桁数
9.πの計算に使った展開式
10.弧度法のπ
11.三角関数と弧度法の関係
3 πを使って計算する
1.半径γの円周は2πγ
2.半径γ、中心角θの弧ABの長さ
3.円の面積を求める
4.おうぎ形の面積を求める
5.弓形の面積を求める
6.だ円の面積を求める
7.球の表面積と体積を求める
8.円錐の体積と表面積を求める
9.円錐台の体積と表面積を求める
4 弧度法、おうぎ形、三角関数とπ
1.弧度法と弧の長さ
2.弧度法とおうぎ形の面積
3.正弦曲線の描き方と逆正弦関数
4.余弦関数のグラフと逆余弦関数
5.正接関数のグラフと逆正接関数
6.逆正弦、逆余弦、逆正接関数の主値
7.振り子の振動と三角関数
8.虚数単位iとπの接点
9.πは無理数である
10.πが超越数であることを証明した人
5 πの計算方法は
1.紀元前から正多角形を利用した
書誌情報
紙版
発売日
1989年10月17日
ISBN
9784061327979
判型
新書
価格
定価:902円(本体820円)
通巻番号
797
ページ数
196ページ
シリーズ
ブルーバックス