
地球の守護神=成層圏オゾン なぜ減る?減るとどうなる?
チキュウノシュゴシンセイソウケンオゾンナゼヘルヘルトドウナル

100年後、人類は地球に生存できぬかもしれない……。
フロンの本格的生産、使用が始まって以来、いまだ30年にしかならない。フロンによる全地球的規模の成層圏オゾンの破壊は100年以上たって、そのほんとうの結果が現われてくると予想されているので、現在、地球に住んでいるほとんどの人間にとって、それは自分たちや自分の子どもたちの受ける被害ではない。自分たちの孫、あるいはそれより後の世代の被る害である。今、フロンが大量に大気中に放出されるのを防止しなければ、孫の時代以後に、その莫大なツケがまわってくることになる。自分たちにはせいぜい子どもの世代までは責任があるが、孫たちの責任は子どもたちにとってもらえばよいといっていいだろうか?……(本書「おわりに」から)
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目次
プロローグ なぜ、オゾンが問題にされるのだろう?
1 地球をとりまく大気はどうなっているのだろう?
2 成層圏オゾンはどのようにして発見されたか?
3 成層圏オゾン層はどうしてできるか?
4 成層圏オゾン層はどのようにして観測するか?
5 成層圏オゾンはどんなしくみで消滅するのか?
6 オゾン分布は大気の運動とどう関係するか?
7 SST(成層圏超音速機)がオゾン層を破壊する?
8 窒素化学肥料はオゾン層にどう影響するか?
9 オゾン層の変化は生物にどんな影響を与えるか?
10 オゾン層の減少は気候にどんな影響を与えるか?
11 フロンはほんとうにオゾン層を破壊するか?
12 南極オゾン・ホールはなぜできる?
書誌情報
紙版
発売日
1989年12月18日
ISBN
9784061328044
判型
新書
価格
定価:939円(本体854円)
通巻番号
804
ページ数
242ページ
シリーズ
ブルーバックス
著者紹介
装丁: プラスM(プラスM)