
虚数iの不思議
キョスウアイノフシギカズノオイタチカラフクソスウマデ
- 著: 堀場 芳数

虚数iの不思議ワールドへようこそ!!
虚数ははたして虚(むな)しい数なのでしょうか。いえいえ、空虚どころか、「これほど脳細胞を刺激するオモシロイ数はほかにはない」と数学者はいいます。事実、この奇妙で重要な数は、数学を大きく発展させたのです。数学という舞台で、人間の創り出した想像上の数iは、どのように脚光を浴びたのでしょう。〈アイ〉こそすべてです。本書は、熱烈にその姿を追い求めます。想像の翼をはばたかせ、知のミラクル・ワールド〈i2=-1〉で、しばし実りの時を過ごしてみませんか。
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目次
1 数の生い立ちをたどってみよう
1.まず、1対1の対応とはどんなことか
2.なわのむすび目で数を表した
3.0とインド・アラビア数字が発見された
4.数は5進数からはじまったか
5.なぜ12進数や60進数を使うのか
6.フェルマの大定理とは
7.2進数をつくってみよう
8.太陽暦とおもしろい世界暦をくらべよう
9.数と数直線の関係は
10.有理数ってどんな数
11.負の数ができるまで
12.ついに無理数が発見された
13.ヨーロッパでも計算にそろばんを使った
14.コンピュータのプログラム
2 平方してマイナスになる数はあるか
1.鶴亀算とはどんな計算か
2.方程式をつくって解いてみよう
3.2次方程式の解の公式が発見された
4.虚数単位iはどのようにしてきめられたか
5.3次方程式の一般的解法とは
3 複素数の計算はどうなっているか
1.虚数単位iを使った数とは
2.複素数の足し算と引き算はどうする
3.複素数の掛け算と割り算は
4.いろいろな約束をつくろう
5.虚数単位iはどのように使うか
6.虚数や複素数の計算結果を調べよう
7.虚数は数直線上に表せるか
8.天才少年ガウス現れる
4 複素数を平面上にどのように表すか
1.複素平面とはどんな平面か
2.共役複素数とアルガン図式との関係は
3.ガウス平面上で複素数の四則演算はできるか
4.三角比を使って複素数を表してみる
5.複素数の変わった表し方――極方程式とは
6.0と虚数の極形式による表し方は
7.60分法と弧度法の関係は
8.円周率πについて
9.弧度法を使って複素数の極形式を表す
10.極形式で表されたz1、z2の和と差は
11.極形式のz1、z2の積と商は
12.弧度法のπと三角関数のグラフは
13.昔の
書誌情報
紙版
発売日
1990年08月10日
ISBN
9784061328334
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
833
ページ数
254ページ
シリーズ
ブルーバックス