
量子宇宙をのぞく
リョウシウチュウヲノゾクジカントクウカンノハジマリ

ホーキングを旗頭として……
宇宙を過去へ過去へと逆のぼってゆくと、1センチの1000億分の1の1000億分の1の、そのまた1000億分の1の大きさの“量子宇宙”にたどりつく。そこから先へは、もう逆のぼれない。“時間”さえも、なくなってしまうからだ。
そのような量子宇宙の研究によると、宇宙は1個ではなく、無数の宇宙がワームホールで結びついているのだという。そのワームホールのことを“ベビー宇宙”ともいう。
本書は、ホーキングを旗頭として目下進行中の量子宇宙論に関する、興奮にみちた平易な入門書となっている。
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目次
1 宇宙のはじめのはじめ
1.現在の宇宙
2.膨張する宇宙
3.火の球宇宙が冷えて
4.天体構造の誕生
5.時間と空間のはじまり
2 ホーキング=言葉を失った天才科学者
1.自然認識の根幹にふれる
2.A Brief History of Time
3.言葉を失った天才科学者
4.ペンローズとホーキング
5.ホーキング、京大での講演「時間の矢」
6.36歳にしてニュートンと同じ地位を得た科学者
3 プリンキピアから量子宇宙まで
1.現代宇宙論の背後にあるもの
2.量子宇宙への道程と残ったナゾ
4 時間は消える
1.宇宙の誕生と時間
2.つくられた時空
5 宇宙をのぞくキーワード
1.ブラックホールことはじめ
2.ビッグバン以前
3.宇宙の物質
書誌情報
紙版
発売日
1991年04月16日
ISBN
9784061328655
判型
新書
価格
定価:1,144円(本体1,040円)
通巻番号
865
ページ数
302ページ
シリーズ
ブルーバックス
著者紹介
装丁: プラスM(プラスM)