
三千年の知恵 中国医学のひみつ
サンゼンネンノチエチュウゴクイガクノヒミツナゼキキ、ナオルノカ

日常の病から癌治療まで
中国医学では、まず患者の問診から多くの情報をえて、次に脈と舌を詳しく診察します。診察の方法はほとんどの場合、これですべてです。そして8、9割の患者に対して、煎じ薬を処方します。もちろん、その効果がすぐ発揮される場合もあります。
さて、私たちの東洋医学科では、開設以来1000名以上の患者をみていますが、西洋医学でいう全科の患者を相手にし、西洋医学と異なった観点から医療効果をあげています。そして、それがなぜなのかわかっていただけたら幸いです。
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目次
1 東洋医学とはなにか
1.中国医学の歴史
2.日本漢方の歴史
2 中医学の基本的な考え方
1.生命力をどう考えているか
2.基本の理論は陰陽五行説
3.人体の構成は気・血・水からなる
4.病気の原因をどう考えるか
3 中医学の診断・治療法と生薬
1.五感を使って診断する
2.治療の方針を決める
3.生薬の分類はどうなっているか
4.「養生」の考え方
4 治療の実際を探る
1.自律神経失調症の治療
2.感冒の治療
3.アレルギー性疾患の治療
4.気管支喘息の治療
5.高血圧症の治療
6.慢性肝炎の治療
7.慢性胃腸疾患の治療
8.慢性腎炎の治療
9.ネフローゼ症候群の治療
10.糖尿病の治療
11.慢性関節リューマチの治療
12.生理痛の治療
13.更年期症状の治療
14.不妊症の治療
15.精力減退の治療
16.難聴・耳鳴・めまいの治療
17.白内障の治療
18.癌(悪性腫瘍)の治療
5 中医学をとりまく現況
書誌情報
紙版
発売日
1991年05月16日
ISBN
9784061328709
判型
新書
価格
定価:812円(本体738円)
通巻番号
870
ページ数
225ページ
シリーズ
ブルーバックス
著者紹介
装丁: プラスM(プラスM)