
利己的遺伝子とは何か
リコテキイデンシトハナニカディーエヌエーハエゴイスト

だから、みんな、勝手なのだ!
人間が利己的なのは誰のせいでもない、遺伝子が利己的だからだ。利己的な遺伝子が、利己的でない遺伝子を自然淘汰によって駆逐してしまった結果なのだ。でも、親が自分の命を顧みず子供を助けるというケースはどう説明すればよいのだろう。ドーキンスによれば、それさえも遺伝子の策略だという。遺伝子は自己の生き残りのために恐るべき権謀術数を駆使する。人間も動物も、皆、そんな遺伝子の単なる“乗りもの”でしかない?
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目次
1 現代の主役=遺伝子
1.遺伝子は現代社会の主役
2.進化論のカギ握る遺伝子
2 興奮の1世紀
1.ダーウィンにはじまる
2.メンデルの発見
3.真打ち、DNAの登場
3 謎にみちた動物行動
1.ミツバチの自己犠牲
2.本能から動物行動学へ
3.人間だけが文化的か?
4.ニホンザルの社会と文化
4 利己的遺伝子への道
1.ハミルトンの血縁進化説
2.ドーキンスの利己的遺伝子
3.スミスとゲーム理論
5 生物は遺伝子の乗りものである
1.淘汰の単位は遺伝子
2.生物は遺伝子の乗りもの
3.行動をきめる遺伝子
4.遺伝子に操作される生物
5.遺伝子の生き残り戦略
6 利己的遺伝子からミームへ
1.親子のきずなも遺伝子が決める
2.男女の愛も遺伝子が支配
3.文化的伝達の単位「ミーム」
4.神も遺伝子がつくった?
書誌情報
紙版
発売日
1991年10月16日
ISBN
9784061328907
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
890
ページ数
250ページ
シリーズ
ブルーバックス