
イオンが好きになる本
イオンガスキニナルホンモウカガクハ、ツラクナイ
- 著: 米山 正信

化学の“難関”を楽に乗りこえる物質の基本である原子や分子で、電子が離れたりくっついたりしたものがイオンです。酸とアルカリの反応も、電池のメカニズムも、イオンなしでは語れません。そして、イオンを正確に理解することができれば、化学の大半はわかったも同然でしょう。本書はそんなイオンに焦点をしぼり、米山先生お得意の対話形式で読物風に仕上げられています。イオンが好きになり、化学が好きになること請け合いです。
化学の“難関”を楽に乗りこえる
物質の基本である原子や分子で、電子が離れたりくっついたりしたものがイオンなのです。酸とアルカリの反応も、電池のメカニズムも、イオンなしでは語れません。そして、イオンを正確に理解することができれば、化学の大半はわかったも同然でしょう。
本書はそんなイオンに焦点をしぼり、米山先生お得意の対話形式で読物風に仕上げられています。登場するQ君やKちゃんになったつもりで、お話にのめりこんでください。イオンが好きになり、化学が好きになること請け合いです。
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目次
1 話は朝の食卓から始まった
1.カップいっぱいのコーヒーに砂糖を入れたらコーヒーはあふれるか?
2.水と砂糖の意外な関係
3.水に溶け込むアルコールの不思議
4.物質は粒とすき間からできている
2 ワカサギが氷の下で生きられるのはなぜ?
1.水の密度は4℃で最高
2.湯タンポの効用
3.柿田川の湧き水は純水か
4.物質の分類から考えよう
5.重い水と軽い水
6.原子構造・価電子・イオン
3 いろいろな原子の結びつき方
1.異性が引き合う《イオン結合》
2.子はカスガイ《共有結合》
3.子どもは保育園、ママはカルチャー《金属結合》
4.隣のカップルの異性が気になる《ファンデルワールスの力》
4 水――この不思議な物質
1.水の分子間引力は特別大きい
2.水素結合という結びつき方
3.水の非凡性の原因を考える
4.水が物をよく溶かすわけ
5 いよいよイオンの出番です
1.海水は凍りにくい《凝固点降下》
2.今朝の漬物は水っぽい《浸透圧》
3.水に溶けると食塩の粒はふえる!
4.水をさされて別れる2人《電離》
6 イオンと酸性・アルカリ性
1.イオンの色
2.イオンの反応
3.オキソニウムイオンというトリックスター
4.濃度の表し方
5.酸の強弱と水素イオン濃度
6.アルカリ溶液の中のマイナスイオン
7.中和と塩(えん)
7 塩(えん)の水溶液は中性か?
1.市の人口は生と死のバランス
2.水の中のH+とOH-の平衡
3.塩(えん)は溶けると性格が変わる?
4.物流倉庫のある小売店《緩衝溶液》
8 イオンになりやすさの偏差値
1.鉛の樹を作ってみる
2.身近なエネルギー源《電池》
3.さびもミニミニ電池の作用による
9 家出娘を引き戻す逆の力
1.イオン化傾向を点数で表す
書誌情報
紙版
発売日
1992年05月18日
ISBN
9784061329201
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
920
ページ数
254ページ
シリーズ
ブルーバックス
電子版
発売日
2013年04月26日
JDCN
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