漢方の科学 漢方薬が効くほんとうの理由

漢方の科学 漢方薬が効くほんとうの理由

カンポウノカガクカンポウヤクガキクホントウノリユウ

ブルーバックス

数千年の経験を現代科学の立場でさぐる
漢方の治療では、患者の陰陽、虚実、寒熱、表裏の八綱にもとづいて、たとえば「この患者は葛根湯の証である」とか、「麻黄湯の証である」とかいう診断を下します。しかし、そもそもこの八綱とはいったい何なのでしようか。本書では、西洋医学、東洋医学の双方に造詣の深い著者が、漢方にまつわる最大の疑問であり、かつ漢方の根幹をなす「証」の問題を現代科学の立場から解釈し、漢方薬がなぜ、どのように効くのか、ガンや老化を本当に阻止できるのかなどをわかりやすく解説します。西洋の医薬との対比により、漢方の特質がより鮮明になり、漢方薬に関する俗説を排する助けにもなるでしょう。


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目次

1 漢方薬とは何か
2 漢方薬と西洋薬のちがい
3 漢方薬はすべて口から飲む
4 漢方薬の原料
5 漢方薬の修治と保存
6 漢方薬の煎じ方
7 漢方薬の飲み方 服用時の留意点
8 漢方の診断と治療
9 「証」について
10 漢方治療の効果
11 漢方薬の副作用
12 漢方薬の代謝
13 漢方薬の薬理
14 内分泌と漢方薬
15 漢方薬と免疫
16 ガンと漢方薬
17 漢方薬の併用と転方
18 老化と漢方薬
19 民間薬について行った小実験

書誌情報

紙版

発売日

1992年08月18日

ISBN

9784061329317

判型

新書

価格

定価:812円(本体738円)

通巻番号

931

ページ数

239ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介