
生命にとって糖とは何か 生命のカギ・糖鎖の謎をさぐる
セイメイニトッテトウトハナニカセイメイノカギ・トウサノナゾヲサグル

甘くてエネルギー源になるだけが糖の働きではない!
血液型の決定や免疫反応などのカギを握る糖の新しい実像。「糖」といえば誰もが甘い砂糖を思い浮かべ、体内でグリコーゲンとなって人間のエネルギー源になることを知っています。しかし、糖の役割はそれだけではありません。生体内で糖はタンパク質などと結びついて糖鎖の形になり、血液型の決定や免疫反応、細胞同士の識別や結合、あるいは生体情報の“アンテナ”になるなど 1口にいって生命現象のカギともいえる重要な役割をになっているのです。この意外ともいえる糖の八面六臂の活躍はなぜ、どのような形で行われるのか、そして糖鎖の研究から、どのような新技術が展望されているのかを解説します。
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目次
1 血液に秘める糖鎖の謎
2 細胞は生命の源
3 生体情報にみる糖鎖
4 糖鎖が解く生命の謎
5 ブドウ糖──生命をになう基本単位
6 デンプンに秘める謎
7 糖質の世界はおもしろい
8 糖質工学・糖鎖工学の夢
書誌情報
紙版
発売日
1992年10月15日
ISBN
9784061329386
判型
新書
価格
定価:790円(本体718円)
通巻番号
938
ページ数
202ページ
シリーズ
ブルーバックス