
対人関係の心理学
タイジンカンケイノシンリガクニンゲンカンケイハドウケイセイサレルカ

「生き方いろいろ、人生さまざま」のはずですが……
「自分がいちばん苦労している」と、誰もが思い込みがちな人間関係。酒を飲むと、つい日頃のグチが出てしまいます。しかし、聞かされている人にとって、他人の人間関係のグチほどつまらないものはありません。その人も「自分は人間関係でもっと苦労している」と思い込んでいるからです。
では、自分より苦労していないように思える他人は、人間関係でどのような苦労をしているのでしょうか。人と人との関係が、現実にどうあるのかということを冷静に解きほぐす本書は、きっとあなたの参考になるはずです。
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目次
1 社会のなかの個人
1.冗談がうわさに、うわさが暴動に
2.異端者は無視できるか
3.自分を曲げて、人に合わせる
4.言葉と行動は一致しない
5.肩書きは人格より優先する
2 あなたに関係ない人は誰?
1.日本すべてが東京になる
2.世間は狭いか
3.日本の世間はもっと狭い?
4.エゴイスティックな人間関係
3 親しき仲間は少人数
1.組織なくして個人なし
2.公式な関係、非公式な関係
3.個人の論理、組織の論理
4 みんながルールにしばられている
1.社会からは逃げられない
2.電車のなかの人間関係
5 男は男、女は女
1.美人は有利か
2.女はつらいよ
3.男性の女性化、女性の男性化
6 差別はしても、されたくない
1.女という差別、年という差別
2.差別発生のメカニズム
3.無理解という苦しみ
7 感情抑制のつけ
1.頭に血がのぼりやすい人々
2.応援団の異常心理
3.フーリガンの暴動はなぜ起こる
8 目は口ほどに物をいう
1.「好き」を作る方法
2.会話は目でして!!
3.ポルノは本当に悪いのか
9 集団の力は山をも動かす
1.集団という怖さ
2.権利は好きで義務は嫌い
3.パニックはどう発生したか
書誌情報
紙版
発売日
1993年08月17日
ISBN
9784061329799
判型
新書
価格
定価:946円(本体860円)
通巻番号
979
ページ数
222ページ
シリーズ
ブルーバックス