大衆魚の生態

大衆魚の生態

タイシュウギョノフシギサンマヤイワシノキミョウナカンケイ

ブルーバックス

サンマが通るとイワシがひっこむメカニズム
アジ、イワシ、サンマ、サバは、たんに大量に獲れて安いだけでなく、健康によく頭をよくする成分が含まれていると脚光を浴びている。しかしこの“大衆魚”にも謎が多い。膨大な数の卵を生むが、ほとんどが稚魚のうちに死に絶える。常に同じ年生まれの群で回遊する。そして、たとえばサンマが不漁になると、代わってサバの大漁になり、それが減りはじめると、こんどはイワシが大漁になるというように、常に主役が交替する。なぜか? こうした大衆魚の生態の謎に、30年以上も彼らとつきあってきた研究者が迫る。


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目次

1 わが輩は大衆魚である
  1.“大衆”とは何か
  2.名をイワシという
  3.名をサンマという
  4.名をサバという
  5.名をアジという
  6.名をニシンという
2 こんな大衆魚に誰がした
  1.5億年の重み
  2.魚類は2回勝負した
  3.大衆魚見参
3 大衆魚のミステリー「魚種交替」
  1.サンマが通ればイワシがひっこむ
  2.謎に迫るための2つの前提
  3.魚種交替のメカニズム
4 何てったって大衆魚
  1.大衆魚はうまい
  2.大衆魚はヘルシーである
  3.大衆魚は安全である
  4.大衆魚はエコノミー
5 魅せます大衆魚
  1.シアター・三陸の海
  2.大衆魚のグルメ競演
  3.そしてフィナーレ

書誌情報

紙版

発売日

1993年09月14日

ISBN

9784061329836

判型

新書

価格

定価:790円(本体718円)

通巻番号

983

ページ数

207ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介