
きつねつきの科学
キツネツキノカガクソノトキナニガオコッテイル

精神医学から見たツキモノの正体
きつねをはじめとするケモノ、祖先や死んで間もない肉親の霊、最近では「宇宙意識体」のようなものまでが人にとり憑(つ)いたかに見えるツキモノが、精神医学の現場では確実に観察されます。憑かれた本人は、あたかもそれらに身体を占拠されたかのようになり、はたから見れば、本当にきつねや死んだ肉親になってしまうのです。
しかし、なぜこんなことが起こるのでしょうか。そのとき、本人の心のなかはどうなっているのでしょうか。本書では、「憑依(ひょうい)」というきわめて不可思議な現象に最新の精神医学の立場からせまります。
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目次
1 キツネが憑くとき
2 よみがえる死者
3 うしろの正面だあれ
4 ツキモノと精神医学
5 文化と憑依
6 キツネツキの記号
7 憑依と多重人格
8 変性意識と憑依
9 不思議の国のアリス
10 現代都市と憑依
書誌情報
紙版
発売日
1993年09月14日
ISBN
9784061329850
判型
新書
価格
定価:790円(本体718円)
通巻番号
985
ページ数
218ページ
シリーズ
ブルーバックス