
電子のみ
鼠小僧次郎吉
ネズミコゾウジロキチ
- 編: 講談社出版研究所
十二歳にして世情に義憤を感じ、善悪の見境なく義侠心を振り回す次郎吉は、親に勘当され、京阪まで男修行の旅に出る。貧しき者を救い不善をなす者を挫くその義侠心と人情味。生粋の江戸っ子魂、鼠小僧次郎吉、侠盗の一代記。
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目次
世情に義憤を感じた小僧
京阪へ男修行の旅に上る
お互いに懐中の狙いっこ
まんまと捲きあげた三十両
次郎吉思わず冷や汗をながす
三つ児の魂百までとやら
鼠形変の妖術を授かる
こりゃあ胡麻の蠅の進物だ
さしずめ俺が白井権八か
めぐる因果や無常の仇情け
この五十両で親娘の縁切りだ
塩花をかけられたなあ三度目だ
悪人夫婦の密談筒抜け
あっ左の袖に大そう血が
生首と引き替えに百両の無心
狙われた湯治場の若夫婦
それじゃあ妾の身体が目的で
さては手前は山女衒だろう
病気にゃあ親分の名が合い薬
蜆売りの身の上ばなし
か
書誌情報
電子版
発売日
2014年05月23日
JDCN
0614330700100011000T
初出
本シリーズは、昭和29年に小社より刊行「講談全集」の文庫版選集ね今回の観光にあたって現代表記に改めました