ピラミッドの謎

ピラミッドの謎

ピラミッドノナゾ

講談社現代新書

ギザの大ピラミッドは驚異と神秘に包まれ、いまもなお砂漠にそびえ立つ。ピラミッドは古代の天文台、あるいは大洪水に備えたタイム・カプセルだったという説も出されている。はたして、なんのために、そしてどのようにして、二百万を超える巨石を積み上げていったのだろうか。正確な方位、絶妙な傾斜角、不思議なバランスを保つ重力構造――。古代人の信じがたいまでの技術は、どう解釈されるのだろうか。本書は、最新の発掘調査の成果をふまえ、ピラミッド建造の真相からピラミッドパワーの神秘まで、五千年の謎に迫る。

πの謎――ピラミッドの比率の中には「円を四角にする」というむずかしい数字の解答があると主張する学者もいる。ピラミッドの底辺の四辺をその高さの二倍で割るとπ(パイ)の値になる。またピラミッドの底面積はその高さの二乗にπを掛けた値である。円周率が正式に認められたのはピラミッド建造後2500年以上もたってからのことであるから、この数値は驚異である。また、ピラミッドの三角面の高さを半径とする円を描くと、その円周とピラミッドの四底辺の長さが同じであるという関係ができる。――本文より


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目次

●古王国とピラミッド
 古代エジプト文明の曙/繁栄の第四王朝期
●謎の周辺
●ピラミッドの内部構造/数値の不思議/ピラミッドパワー
●ピラミッドのできるまで
 設計から施工まで/道具/採石から基礎工事へ/運搬方法
●ピラミッド解剖
 ピラミッドを測る/大ピラミッド建造の積算/ピラミッドの価値

書誌情報

紙版

発売日

1979年11月16日

ISBN

9784061455542

判型

新書

価格

定価:704円(本体640円)

通巻番号

554

ページ数

202ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介