
ドイツ留学記(下)
ドイツリュウガクキコノキリストキョウテキナルクニ
- 著: 渡部 昇一

「戸を高く開けよ 門を広く開けよ 光栄の主は来り給わんとす」ドイツの人々の生活はキリスト教と切りはなせない。人生への深い思索、外人への篤いもてなしの心、季節ごとの祝日など、すべてのことの根底にキリスト教の精神が色濃くただよっていた。ただ、過ぎし16世紀の“宗教改革”による分裂の影は今もなお残り、独特の心性が生みだされてきた。カトリックとエヴァンゲリッシェ(新教)、2つの教会という視点からドイツの歴史・文化への接近を試みた本書は、新鮮な観察と洞察に満ちたドイツ入門の書である。
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目次
●犯罪国家からキリスト教国へ
贖罪の精神
ドイツ人の客好き
●2つの教会
猿の神学と猫の神学
「ドイツ国教」の悲劇
宗教的雑婚
「マタイ受難曲」から
●ドイツ歳時記から
降誕祭/謝肉祭/復活祭
書誌情報
紙版
発売日
1980年11月19日
ISBN
9784061455962
判型
新書
価格
定価:694円(本体631円)
通巻番号
596
ページ数
183ページ
シリーズ
講談社現代新書