
朝鮮語のすすめ 日本語からの視点
チョウセンゴノススメニホンゴカラノシテン

日本語の特色は――と聞かれたら、「日本語は、主語や動詞をよく省く。動詞が文末にくる。単・複の区別があいまい。関係代名詞がない。」などと答えるだろう。ところが、朝鮮語もまったく同じなのである。一方、日本人が「――ですが……」と語尾をにごすのは、切り口上を避けるためといわれるが、朝鮮語でも語尾をにごすにもかかわらず、韓国人は、きついことばを平気で使い、議論をつくすことをよしとする。本書は韓国育ち、在日十五年の気鋭の言語学者が、肌で感じた日・韓の文化の違いを通して、朝鮮語の面白さを紹介した読者待望の書。
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目次
●朝鮮語のすすめ
日本人と朝鮮語/朝鮮語の面白さ
●朝鮮語の発想・日本語の発想
謙遜こそ美徳/愛のことば/漢語と発想
●日本語の特色と朝鮮語
主語なし文/いいきらない表現
●朝鮮語はどんな言語か
朝鮮語の音/ハングル文字
●韓国流コミュニケーション
「和」と「道理」/お礼はほどほどに/父母にも敬語
書誌情報
紙版
発売日
1981年04月17日
ISBN
9784061456143
判型
新書
価格
定価:770円(本体700円)
通巻番号
614
ページ数
205ページ
シリーズ
講談社現代新書
著者紹介
著: 鈴木 孝夫