ツタンカーメンの謎

ツタンカーメンの謎

ツタンカーメンノナゾ

講談社現代新書

燦然と輝く黄金のマスク。金銀宝石をふんだんに使った2000点を越す副葬品。ほとんど無傷のまま、3000年の永い眠りから覚めたツタンカーメンの王墓の発見は、発掘史上の“奇跡”といわれた。そして、相次ぐ発掘関係者の死は、“ファラオの呪い”の伝説を生んだ。特筆される業績も残さなかった短命の少年王が、これほど手厚く葬られたのはなぜか?絢爛たるエジプト第18王朝の繁栄の裏にはどんなドラマが秘められていたのか?発掘をめぐるロマンと歴史の謎に挑むスリリングな書。

“ファラオの呪い”――世に言われている“ファラオの呪い”の噂は、カーナボン卿が亡くなった時に起きた不思議な偶然が発端だった。カーナボン卿が亡くなったまさにその瞬間、カイロ中の電灯が消え、その停電の原因はその後の調査によってもわからなかった。さらに不思議なことには、カーナボン卿の子息のポーチェスター卿によると、彼の父が亡くなった瞬間に、故郷のハイクレアで、カーナボン卿の愛犬が突然苦しそうに吠え、ばったりと死んだというのである。「ロンドン・タイムズ」との独占契約でカーナボン卿に反感をもっていた世界中の新聞が、カーナボン卿の死を“ファラオの呪い”として公表した。――本文より


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目次

●古代史に魅せられた人々
●ツタンカーメン王墓の発掘
●ツタンカーメンの秘宝
●黄金のマスクをつけたミイラ
●“ファラオの呪い”
●第18王朝の絢爛
●出生と生いたちの謎
●死をめぐる疑惑
●王墓はなぜ盗掘をまぬがれたか
●沈黙を続けた文明

書誌情報

紙版

発売日

1984年10月18日

ISBN

9784061457492

判型

新書

価格

定価:726円(本体660円)

通巻番号

749

ページ数

213ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介