
秘密の心理
ヒミツノシンリ

メンコ・ビー玉のような子ども時代の宝物から、少年期の夢精・自慰のような親にも隠す心や性へと、人間は誰でも発達段階の初期から、他人に対して秘密をいだき始める。自他のあいだに境界線をひく力。自他をグループにくくる力。人間関係を分節し、さまざまな精神病理現象を発現する裏には秘密がある。自己に仮面をつける人みしり、対人恐怖、恥、排除としてのいじめなど、人間形成の原初の場を精神分析する。
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目次
●自と他を分ける秘密
秘密は心の隔たりをつくる
●自己感覚としての秘密
親と教師に内緒の自分
●見知られる不安
日本人の対人恐怖
●秘密への羨望と憶測
●秘密を漏らす
無意識の秘密
●秘密を暴く
●原光景社会の心理構造
書誌情報
紙版
発売日
1986年04月18日
ISBN
9784061488120
判型
新書
価格
定価:694円(本体631円)
通巻番号
812
ページ数
212ページ
シリーズ
講談社現代新書